Googleは11月4日(現地時間)、同社が10月に発表したAI関連の新たな技術進展やサービス提供について紹介した。
10月22日には、「検証可能な量子優位性」を実現した量子アルゴリズムをハードウェア上で動作させることに成功したと発表した。このアルゴリズムは、分子構造の計算で古典的なスーパーコンピュータの最大で13000倍速い処理速度を達成し、さまざまな分野への応用が想定される。
また、医療分野ではGoogle DeepMindとGoogle Researchがイェール大学と連携し、Gemmaファミリーのオープンモデルを利用した「Cell2Sentence-Scale AIモデル」を開発。同モデルは、免疫系による腫瘍認識を促進し、新たな癌治療の可能性を示唆している。
エンタープライズ領域では、「Gemini Enterprise」を発表。Gemini Enterpriseは企業のAI活用の入り口となる新しいプラットフォームで、先進的なGeminiモデルと企業独自のデータを組み合わせ、社員によるAIエージェントの構築や運用、管理を集中して行える。
また、開発者向けの生成AI活用として「Gemini 2.5 Computer Use モデル」をリリースした。これはウェブサイトのナビゲーションやフォーム入力など複雑な作業をAIが処理できるもので、Gemini 2.5 Proをベースに高いパフォーマンスを示した。
セキュリティ面では、Googleメッセージの保護強化、新たなアカウント回復手段、AIコードセキュリティエージェントの追加発表。加えて、AI脅威への取り組みとして「AI脆弱性報奨プログラム」の拡充や、新たなガイドラインとして「Secure AI Framework 2.0」も公開した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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