AWSは11月19日(現地時間)、サーバーレスコンピューティングサービスであるAWS Lambdaに「テナント分離モード」を追加すると発表した。
従来、マルチテナントアプリケーションにおけるテナントごとのコードやデータの分離は、関数ごとに別々にLambda関数をデプロイするか、関数内で複雑な分離ロジックを実装する必要があった。
今回追加されたテナント分離モードを利用すると、1つのLambda関数内でテナントまたはエンドユーザー単位の実行環境分離が実現する。開発者は関数作成時にLambdaコンソール上の「テナント分離モード」を有効にするだけで、テナント識別子ごとに専用の実行環境が割り当てられる。これにより、各テナントのデータや実行が他テナントと混在せず、厳格なセキュリティ要件に対応可能となる。
マルチテナントSaaSプラットフォームなどで利用が想定されており、実装や運用負荷の軽減につながる。なお、同一テナント内では環境の使い回しによるパフォーマンスも維持できる。
料金は、メモリ割当やCPUアーキテクチャに応じ、分離環境ごとに課金される。なお、日本を含む全商用リージョンで利用できるが、一部リージョンは未対応となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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