MicrosoftのOpen Source Programs Office(OSPO)、Team Xbox、Activisionは11月20日(現地時間)、テキストアドベンチャーゲーム「Zork I」「Zork II」「Zork III」のソースコードをMITライセンスで公開した。今回の公開は、ゲーム史において重要なソフトウェア資産の保存・活用を目的としており、学生や教育関係者、ソフトウェア開発者に向けて学習素材を提供する。
Zorkシリーズは、画面に表示される文字のみで物語世界を表現するテキストアドベンチャーゲームだ。Infocomの開発チームは、独自のバーチャルマシンであるZ-Machineを設計し、ストーリーファイルをさまざまなプラットフォームで実行できる設計を実現した。この仕組みにより、ZorkはApple IIやIBM PCなど多様な家庭用コンピュータで広くプレイ可能だった。
今回の公開では、各タイトルのソースコードとドキュメント類、ビルドメモ、歴史的な関連ファイルなどがMITライセンス付きで提供されている。これらはGitHub上のリポジトリへ公式にプルリクエストとして提供されている。
ソースコードの公開は商用パッケージやブランド著作権の譲渡を含まず、歴史的な正確性の維持に配慮してタイトルのソースコードのみに限定されている。Zork I~IIIは、現代でもZILFなどのオープンソースツールでローカル実行が可能となっており、興味のある開発者は実際に構築・動作させることも可能だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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