Akamaiは12月11日、2026年のアジア太平洋地域におけるクラウドおよびセキュリティ動向を発表した。
レポートではまず、AIによる攻撃の自動化や高度化がサイバー脅威の質と量を変化させるとし、特に自律型AIがサイバー攻撃を以前より迅速に遂行する懸念を指摘した。生成AIと自律型AIにより、脆弱性の発見から攻撃実行までが短時間で完了し、日本を含む主要市場でのリスクが増大するという。
API経由の攻撃がウェブ攻撃を上回ると予想し、APAC地域の80%超の組織が過去1年にAPIセキュリティインシデントに直面したことを指摘。AIによる脆弱APIの調査や悪用もさらに進む見通しだ。
また、ランサムウェアがサービス型として普及し、攻撃の知識が少ない組織でも大規模な犯罪行為に参加しやすくなり、金融・ヘルスケアなどが標的になると警鐘を鳴らしている。
クラウド領域では、デジタル主権意識の高まりとAIワークロードの分散・高度化が加速すると見通し、エッジや分散型AIアーキテクチャの重要性、FinOpsシフトレフトの動きも強調された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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