OpenAIは12月11日、最新のAIモデル「GPT-5.2」を正式に公開した。既にChatGPT有料プランおよびAPIで提供を開始している。同モデルは、知識業務やコーディング、画像認識、長文コンテキスト、マルチタスクに向けて設計されており、より複雑な業務の自動化・支援が可能となった。
専門業務タスク評価(GDPval)では44職種にまたがるタスクの70.9%で業界専門家レベルのスコアを記録。スプレッドシートやプレゼンテーションの生成精度も向上し、エンタープライズ用途で有力な選択肢となる。コーディングベンチマーク(SWE-Bench Pro)でも55.6%と従来以上のスコアを達成し、4言語対応、大規模リファクタリングなど、実務を意識した機能強化を進めた。
長文でのコンテキスト推論性能も向上しており、最大25万6000トークンに対応。複雑なプロジェクトやドキュメント分析に活用でき、チャートや技術図面などのビジュアル情報認識でも高精度を実現。ツール呼び出し機能は、カスタマーサポート領域のベンチマーク(Tau2-bench Telecom)で98.7%の精度を確認されている。
ハルシネーション(虚偽回答)の発生率もGPT-5.1比で38%低減。APIおよびChatGPT(Plus/Pro/Go/Business/Enterprise)で段階的に利用を開始。価格はAPI経由で入力100万トークンあたり$1.75、出力100万トークンあたり$14と設定された。
同モデルはMicrosoftやNVIDIAとの協力で開発され、今後はコーディング用に最適化したバージョン投入も予定。専門業務の生産性や品質向上を目指す企業ユーザー・開発者にとって注目のリリースとなる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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