あまちゃん氏推奨 - JavaScript
JavaScriptは、ブラウザというプラットフォームで動く唯一の言語なので、多くのひとが使わざるをえない。そのためいろいろな言語をメインにするひとのいろいろな使い方がネットにあがっていて、いろんな言語のハブになっている。言語の設計もそうなっていて、関数指向にも使えるし、プロトタイプ言語なのでオブジェクト指向にも対応できる。JavaScriptを学習すると、いろいろな言語を広く見渡せるようになる。また、サーバーサイド言語のPHPとクライアントサイド言語のJavaScriptならばコラボレーションもできるので、モチベーションも続くとあまちゃんは語った。
ひが氏推奨 - ActionScript
言語を学ぶときに、できれば仕事に結びつく言語を学びたいとみなさん思っているはずだというひが氏は、リッチなクライアントを作るときにデファクトスタンダードになっているFlashを自由に操作できるActionScriptを挙げた。またActionScriptは、標準化団体Ecmaインターナショナルが策定するECMAScriptのアドビ側の実装であり、同じくECMAScriptの実装であるJavaScriptとは、Firefoxバージョン4へに搭載される新しいスクリプトエンジン(Tamarinプロジェクト)で統一化が予定されている。これが未来のウェブクライアント言語のデファクトスタンダードになる可能性があると語った。
柴田氏推奨 - Python
「硬い感じで難しくとっつきにくいイメージがありますが」と前置きしながら、柴田氏はPythonは実は「学びやすい言語」だと推薦した。他の言語より予約語が少なく、30個くらいしかない。記号もあまり使わないため、覚えることが少ない。またオブジェクトの作り方が簡単で、名前空間も明確なので迷うところが少ない、と言語設計の明瞭さを強調した。また将来、ウェブ開発の仕事がいまと同じように20年後にもあるだろうかと考えて、ウェブだけではない言語を学ぶことを勧めた。たとえば、Pythonはクライアントや科学技術計算でも使われており、またmayaなどCG制作システムのスクリプトにも採用され、広がりがある。
高橋氏推奨 - コマンドラインで使いやすい言語
高橋氏は柴田氏の発言を受けて、中長期的な将来のために勉強するんだったら、むしろ何でもいいかなと語った上で、いまのPHP開発を補完するために、RubyでもPerlでもPythonでもいいので、コマンドラインで使いやすい言語をひとつ覚えておくと、作業の自動化ができるので役立つと語った。
PHPはウェブアプリケーションの開発には向いてるが、自動化処理はがんばらないと向いてないところがある。たとえば、ApacheとPHPによる開発環境を新たにインストールするときには、作業するPHPのバージョンに合わせた環境を、まとめて用意する必要がある。しかし、PHPそのものでApacheやPHPやその他のライブラリを自動インストールするのは難しい。高橋氏は、業務ではrake(Ruby版のmake)を使って、コマンド一発で環境が構築できるようにしてるという。
竹迫氏推奨 - Perl
竹迫氏は「なぜプログラミング言語を学ぶか?」という問い掛けから入った。たとえば日本語を使っているひとが次に学ぶ自然言語はなにかと考えると、洋楽の歌詞の意味を知りたいから英語を学ぼう、というように別の文化に触れるために言語を学習する。そう前置きして、Perlの「CPAN文化」を紹介した。CPAN[*]では、いろいろな人が書いたライブラリやフレームワークを平等に歓迎し、登録できる。たとえばモーニング娘。関連ライブラリまである。そのような雑多なライブラリから、利用者がその用途に応じた最適なものを選ぶ。このため初心者は迷うことも多いが、利用者が賢くなるきっかけにもなっている。体験の積み重によって、言語のボキャブラリが増えていくと語る。