エンバカデロ・テクノロジーズは同社の最新開発ツール「Delphi 2009」「C++Builder 2009」について製品説明会を行った。
エンバカデロ・テクノロジーズは8日、同社の最新開発ツール「Delphi 2009」「C++Builder 2009」について都内で製品説明会を行った。
エンバカデロ・テクノロジーズ Delphiプロダクトマネージャーのニック・ホッジス氏は、「多くのユーザーがいまだにWindowsネイティブアプリケーションの開発を必要としている一方で、Microsoftは.NETとその普及にフォーカスしており、ギャップが生まれてしまっている。Delphi/C++Builder 2009は、ネイティブ開発の需要に応える製品だ」と解説し、同製品がWindowsネイティブアプリケーションを開発するプログラマーやベンダーにとって、効果的な開発ツールであると述べた。
今回の新バージョンでは、IDE全体にわたってUnicode対応が行われ、ローカライゼーションツールと併せることで、国際化が完全にサポートされた。これにより、アプリケーション内の変数名はもちろん、クラス名やプロパティ名に至るまで、あらゆる文字を設定することが可能となっている。新しいテクノロジーにも対応しており、Windows Vista、Windows Server 2008対応のアプリケーションや、Office 2007より採用されている「リボンインターフェース」を持つアプリケーションも開発もできるようになった。
その他の改良点として、dbExpressの強化、DataSnap多層アプリケーションフレームワークの強化、Vista対応を主目的とした既存コントロールの強化、PNGイメージのサポート、IDE全体のパフォーマンス改善、C++Builderへのプリコンパイルヘッダウィザードの搭載などが行われている。このうち、プリコンパイルヘッダーウィザードは、各プロジェクト用に最適化されたプリコンパイルヘッダをウィザードに従いながら作成できるもの。あらかじめプリコンパイルヘッダを作成しておくことで短時間でのコンパイルが可能になり、ソース修正時等のコンパイルにかかる時間を削減し、効率よくアプリケーションを開発できるようになる。
新規購入時の価格は、Delphi 2009/C++Builder 2009それぞれ98,000円から、バージョンアップ価格が46,000円からとなっている。
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