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ASP.NET 3.5 Extensions + ASP.NET MVCフレームワーク

簡単なデータ編集はお任せ!
ASP.NET Dynamic Dataアプリケーション

ASP.NET 3.5 Extensions + ASP.NET MVCフレームワーク(3)

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 Visual Studio 2008 Service Pack1から、新しく導入されたDynamic Data Applicationが構築できるようになりました。本稿では、Dynamic Data Applicationの概要とアプリケーションの作成について学びたいと思います。

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はじめに

 Visual Studio 2008 Service Pack1(以下、VS2008 SP1)の追加機能の一つにASP.NET Dynamic Data Application(以下、Dynamic Data)があります。これは、データに対してLINQ to SQLとLINQ to Entitiesを利用し、データを動的に扱うアプリケーション構築を可能にします。

 プロジェクトテンプレートにより、既定で「作成、読み取り、更新、削除」が用意されているマスタメンテのようなWeb UIを持つアプリケーションが構築できるのが特徴です。

 本稿では、触れている方も多いであろうLINQ to SQLクラスを利用して解説とサンプル作成を行います。

ADO.NET Entity FrameworkとLINQ to Entities

 VS2008 SP1で追加された機能に新型データアクセステクノロジ「ADO.NET Entity Framework」が挙げられます。ADO.NET Entity Frameworkは、概念レベルでのモデルの設計、クエリの実行を可能にする非常に柔軟なフレームワークです。

 LINQ to Entitiesは、Entityモデルに対して行うLINQのことで、この対象となるのがADO.NET Entity Frameworkのモデルです。

Visual Studio 2008 Service Pack1のリリース

 8月12日にVS2008 SP1がリリースされました。VS2008のRTMから一年と経たずにリリースされたSP1ですが、連載の最初に解説したように多くの機能追加(強化)やバグフィックスが行われています。大きな目玉として以下の機能が追加(強化)されました。

  • ASP.NET Dynamic Data Application
  • WPFのパフォーマンス・機能強化
  • ADO.NET Entity Framework
  • ADO.NET Data Services
  • SQL Server 2008対応
  • CLRの改善によるアプリケーション起動速度の向上

 今回のSP1を適用することで、SQL Server 2008の利用も問題なく行えるようになるので、SP1の機能を利用するだけでなく、SQL Server 2008を利用する際にも適用は必要になります。

 なお、本稿では、SP1のRTM版を利用しています。

Visual Web Developer 2008 SP1

 Visual Web Developer 2008(以下、VWD 2008)のSP1もリリースされましたが、このVWD 2008は新規インストールが必要になります。Webサイトのみ作成できたVWD 2008ですが、SP1になったことで、Webプロジェクトも作成できるようになります。つまり、VWD 2008でもASP.NET MVCアプリケーションが作成できるようになりました。興味がある方はASP.NET MVCの記事と併せて利用してみてください。

今回触れる部分

  • VS2008 SP1のインストール
  • ASP.NET Dynamic Data Applicationの概要
  • ASP.NET Dynamic Data Applicationを利用したサンプル作成

必要な環境

 次の環境が必要です。

  • Visual Studio 2008
  • Visual Studio 2008 Service Pack1

 VS2008のインストールは、Visual Studio 2008入門 第1回を参考に行ってください。

VS2008 SP1インストーラの入手先

 VS2008 SP1は、こちらからダウンロードできます。

 インストールはウィザードに従って進めるだけです。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト ナオキ(ナオキ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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