米Microsoftは米国時間の13日、Microsoft Silverlight 2(以下、Silverlight 2)のリリースを発表した。ダウンロード提供は米国時間の14日から開始される予定。
米Microsoftは米国時間の13日、Microsoft Silverlight 2(以下、Silverlight 2)のリリースを発表した。
Silverlightは、同社がWebブラウザのプラグインとして提供する、表現力の高いアプリケーションやメディア配信を可能にするプラットフォーム環境。
Silverlight 2では、開発者とデザイナーがより共同作業しやすく、より便利な新機能やツールが強化された。主な新機能として、「.NET Framework互換(サブセット)」「強力な組み込みコントロール」「改良されたスキン・テンプレート機能」「Deep Zoom(高解像度画像の高速表示と、インタラクティブな拡大・縮小機能)」「様々な形式のWebサービスのサポート」「Silverlight DRMを含む、拡張されたコンテンツ保護機能」等が挙げられている。
Eclipse Foundationのフリーの統合開発環境「Eclipse」にSilverlight開発機能を統合する、Soyatecのプロジェクトへの資金提供も発表した。完成版は2009年後半の提供が予定されている。
また、Microsoft Permissive Licenseの下での新しい組み込みコントロール群「Silverlight Control Pack(SCP)」の提供、Microsoft Open Specification Promiseでの、MSDNにおけるSilverlight XAML技術仕様の公開等、更なるオープンソースコミュニティのサポートも発表された。
同社 .NET開発部門 副社長のScott Guthrie氏によると、「全世界で4人に1人は既にSilverlightをパソコンにインストールしている。Silverlightは開発者とデザイナーによるWebアプリケーションの開発を根本的に改善し、今回のリリースによってSilverlight、Visual Studio、Expression StudioによるRIAアプリケーション構築やメディア配信がさらに加速される」という。
Silverlight 2のダウンロード提供は米国時間の14日から開始される予定。既に古いバージョンをインストールしているユーザーは自動でSilverlight 2へアップグレードされる。
【関連リンク】
・Microsoft Releases Silverlight 2, Already Reaching One in Four Consumers Worldwide
・Eclipse Tools for Microsoft Silverlight
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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