柳井です。 最近ですが、ロアルド・ダールの「あなたに似た人」という短編集を読みました。実はだいぶ前に、途中まで読んで放り出していた本です。最近、小説を見る目が変わってきたために、読み直してみると、昔とは違って面白く読めました。 本などのメディアは、作品だけでは成立しません。作品と受け手が一つになった時に、初めて面白くなったり、つまらなくなったりします。受け手側に前提知識や素養がなければ楽しめない可能性が、どんな作品にもあります。それは、作者と読者の時代や居住地、教養や身分、年齢や気質の違いなど、様々な要因のせいです。 自分の評価は、相対的な評価にしか過ぎません。それを絶対的な価値だと思い、他人に押し付けるといらぬトラブルを招きます。他人が自分と意見が違う場合、それを許容できる心の余裕は持っておく必要があると思います。 |
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連載お気楽マンガ。先読みの性能競争の果てにあるものは……。毎週火曜日更新。
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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