社団法人情報処理学会が1月27日に開催した「ソフトウェアジャパン2009」で、2009年の「ソフトウェアジャパン アワード」として、株式会社はてなの近藤淳也代表取締役社長と伊藤直也CTO、株式会社ディー・エヌ・エーの川崎修平取締役の3氏が表彰された。
社団法人情報処理学会が1月27日に開催した「ソフトウェアジャパン2009」で、2009年の「ソフトウェアジャパンアワード」として、株式会社はてなの近藤淳也代表取締役社長と伊藤直也CTO、株式会社ディー・エヌ・エーの川崎修平取締役の3氏が表彰された。情報処理学会の徳田英幸ソフトウェアジャパン2009実行委員会委員長(慶応義塾大学環境情報学部教授兼政策・メディア研究科委員長)から、近藤氏と川崎氏に表彰状と記念品が手渡され、両氏の招待講演が行われた。
受賞理由は、はてなの近藤氏と伊藤氏が「はてなブックマーク、人力検索はてな、はてなアンテナ、はてなダイアリーなど独自のネットワークサービスを開拓し、日本のネットワークサービス分野の活性化と、オープンなネットワークコミュニティの発展に顕著な貢献」があったこと。川崎氏は「ゲーム機能とコミュニティ機能を兼ね備えたモバゲータウンを独自の発想で開発し、日本の携帯ゲーム業界における第一のサービスを実現し、クリエイターとして独創的なネットワークを数多く創出し、コミュニティの発展に顕著な貢献」による。
授賞式のあと、近藤氏は「はてなの挑戦」と題して招待講演を行い、2008年には京都移転やサマーインターン、サービスリニューアル、プリファードインフラストラクチャーや任天堂との協業などを通して「情報技術の蓄積」「楽しさの追求」の2つを強化できたとし、2009年も「0から1を作りだし、1を10 にできる会社」という目標を語った。
川崎氏は「モバゲータウン開発秘話」と題した講演で、モバゲータウンのこれまでの開発史を振り返ったあと、今後の方向性について、川崎氏個人としては「初心に戻ってユーザー間コミュニケーションを最大限楽しめるサービス」を目指したいと語った。
「ソフトウェアジャパン」は、情報処理学会がITプロフェッショナル(実務家)のためのシンポジウムとして、2004年度から毎年度開催している。「ソフトウェアジャパンアワード」は、日本独自の発想でソフトウェアの開発を行った人物に対して、情報技術分野における特別の功労があり、その業績が顕著であるものとして表彰する制度で、2007年から贈呈されている。2007年には、TRONの坂村健教授とRubyのまつもとゆきひろ氏が表彰された。
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・ソフトウェアジャパン2009
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- 2009/01/28 22:48 誤植を修正しました。
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