RubyのGUIライブラリ「wxRuby」の開発者であるアレックス・フェントン(Alex Fenton)氏が、昨年末にウェブアンケートの形で調査したRubyでのGUIプログラミングに関する調査結果が発表された。
Rubyプログラマの3分の2はRubyでGUIプログラミングの経験あり
日本で最も人気のあるツールキットは「Ruby-GNOME2」
「The 2008 Ruby GUI Survey」調査結果が公開される
RubyのGUIライブラリ「wxRuby」の開発者であるアレックス・フェントン(Alex Fenton)氏が、昨年末にWebアンケートの形で調査したRubyでのGUIプログラミングに関する調査結果が発表された。Rubyプログラマの約3分の2は、現在または過去にRubyでのGUIプログラミングの経験があり、そのうち約半数は現在GUIプログラミングを行っていることがわかった。
調査は、2008年11月19日から12月3日の期間、SurveyMonkeyにホストされて行われた。28の質問項目に対して、全399名の回答があり、うち80%から完全な回答が得られた。また全回答者のうち日本語使用者が98人(31.7%)を占め、英語使用者の108人(35.0%)に次ぐ割合となった。
RubyでのGUIプログラミングを尋ねる質問では、62.7%がRubyでのGUIデスクトッププログラミングの経験があり、そのうち現在もGUIプログラミングを行っている人は33.8%という結果がでた。アレックス・フェントン氏はこの結果から、「Rubyプログラマは『RubyでGUIプログラミングをしたことがない人』『昔はしていたけど今はしていない人』『今もしている人』の3種類に、ほぼ同数で分かれる」としている。
また、RubyでのGUIプログラミングに使用するツールキットに関する質問では、少なくとも1ダースのGUIライブラリが使われている中、好みのツールキットとしては「Ruby-GNOME2」と「Shoes」の2つがそれぞれ26%選ばれ、突出した人気を誇っていることが分かった。続いて「wxRuby」が17%、「RubyCocoa」が11%となっている。このうち「Ruby-GNOME2」については地域によって顕著な違いがあり、日本のRuby開発者の過半数(56%)が選んだのに対し、欧米では「Shoes」「wxRuby」に続く3番目にとどまった。
なお、詳細な調査結果はWebサイトで公開されている。
【関連リンク】
・Ruby GUI調査2008
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