米コベリティは17日、一般に広く利用されている2,500以上のオープンソースソフトウェアプロジェクトのアプリケーションアーキテクチャデータを、コベリティScanサイト[http://scan.coverity.com]上で公開した。この公開データをパブリックなライブラリとして、開発者コミュニティがオープンソース利用を最適化し、うまくいっているアーキテクチャから学ぶことができる。
米コベリティは17日、一般に広く利用されている2,500以上のオープンソースソフトウェアプロジェクトのアプリケーションアーキテクチャデータを、コベリティScanサイト上で公開した。オープンソース利用を最適化し、うまくいっている開発者コミュニティのノウハウを、パブリックなライブラリとして学ぶことができる。
アーキテクチャライブラリは、Amanda、NTP、OpenPAM、OpenVPN、Overdose、Perl、PHP、Postfix、 Python、Samba、TCLなどの2,500を超えるオープンソースプロジェクトのアプリケーションアーキテクチャ・ダイアグラムのデータベース。各ダイアグラムには、そのソフトウェアプロジェクトを構成する数十から数百のコンポーネントが表示される。
公開されるデータには、アプリケーションアーキテクチャファイルや、生成されたダイアグラムが含まれる。オープンソースパッケージを取り入れることを計画している開発者や、アプリケーションの構造を向上させたい開発者にとって、成功したプロジェクトのアーキテクチャを学ぶために有益なリソースになる。
今回公開されたアーキテクチャライブラリは、Coverity Architecture Analyzerを使用して作成された。このアナライザーでは、関数およびファイルレベルでコード要素間の関係を自動的にマッピングし、ソフトウェアの基礎構造を識別する。これによって、構造的な不具合を特定することができる。
オープンソース開発者は、コベリティScanサイトに登録を依頼したり、またデータベースに収集されたデータを利用するために、対話型のCoverity Architecture Analyzerの無料ライセンスを要求することもできる。また、同サイトでは、Coverity Architecture Analyzerの体験版も登録・ダウンロードできる。
コベリティScanサイトは、米国国土安全保障省からの支援を得て、連邦政府の「オープンソースコード強化プロジェクト」の一環として米コベリティによって立ちあげられた。コベリティの静的解析技術を利用してオープンソースプロジェクトのソースコードを大量に解析し、これまで8,500を超えるセキュリティ脆弱性と品質欠陥を特定し、排除してきた。
【関連リンク】
・scan.coverity.com : Accelerating Open Source Quality
・ニュース・イベント: プレス リリース: Coverity Incorporated (JP)
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