GNUプロジェクトは3月5日、GNU tar 1.22をリリースした。tarは、複数のファイルを1つにまとめるUNIX標準のファイルアーカイブ。GNU tarバージョン1.22では、新たに「xz圧縮」をサポートする“--xz”オプションが追加された(“-J”にショートカットがアサインされている)。
この見慣れない「xz」という圧縮形式は、これまでLZMA UtilsをリリースしてきたTukaaniプロジェクトが1月29日に正式公開したフォーマットで、拡張子は.xz。既存の.lzmaを置き換えるものとして、アーカイバも昨年末から「XZ Utils」に名称変更されている。
tar.xzフォーマットは、すでにGNU Coreutils 7.1の配布などに利用されており、同時に配布されているcoreutils-7.1.tar.gz(9310KB)に対して、coreutils- 7.1.tar.xz(3875KB)と約40%のサイズまで圧縮効率が向上している。
ファイルのアーカイブと圧縮が統合されているDOS/Windows由来のプログラム(ZIP、RAR、LHAなど)とは異なり、UNIXでは伝統的にアーカイブと圧縮が別々のコマンドとして、組み合わせて利用される。現在では、アーカイブはtarが標準となっており、圧縮にはGNU zip(.gz)が広く使われているが、大きなプログラムの配布には、より圧縮率の高いbzip2(.bz2)が併用されることも多い。さらに圧縮率の高いXZがどれだけ利用されるか注目される。
なお、オリジナルのLZMAフォーマットは、7-Zipアーカイバの7zフォーマットで使用されているデータ圧縮アルゴリズムで、2001年から開発されている。7-ZipのウェブサイトでSDKがパブリックドメインで公開されており、最新は2月3日に公開された4.65。
【関連リンク】
・The Tukaani Project
・Tar(www.gnu.org)
・LZMA SDK


