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アイエニウェア、「SQL Anywhere 11 日本語版」を発表
中大規模システムでのシェア拡大を目指す

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 アイエニウェア・ソリューションズは13日、リレーショナルデータベースパッケージの新製品「SQL Anywhere 11」日本語版の販売開始を発表した。エンタープライズ機能を強化した他、新しい無償環境が追加され、ライセンス体系も一新された。

 アイエニウェア・ソリューションズは13日、リレーショナルデータベース(RDBMS)パッケージの新製品「SQL Anywhere 11(エスキューエル・エニウェア・イレブン) 日本語版」の販売開始を発表した。7月1日の出荷開始を予定している。

 SQL Anywhereは、外勤の従業員やリモートオフィスといった、データセンターの外での運用を念頭において設計され発展してきたRDBMSパッケージ。データレプリケーション技術(サーバーのデータをほぼリアルタイムで別のデータベースに複製する)や、データベース管理者の不在を前提とした運用管理コストの少なさ、必要な機能だけを抽出して作成できる組込みに適した小型データベース「Ultra Light」等が特長的。OEM提供による会計ソフト等への組み込みの他、ガソリンスタンドや郵便局のPOSで大きなシェアを占める等、特にモビリティ系で高い実績がある。

 バージョン10以降、エンタープライズ用途を考慮してアーキテクチャを改良してきており、オンライントランザクション機能やクエリパフォーマンスの強化、ブラウザベースの管理ツール「SQL Anywhereモニター」の組込みをはじめとする200以上の機能が今回強化された。

 米アイエニウェア・ソリューションズ エンジニアリング担当 副社長 デーブ・ニュードルファー氏は、拡大を続ける大型のデータベース市場にSQL Anywhereが適していると考える理由について、「管理がさほど必要ない」「様々な環境での自動適用が可能」「箱から出せばすぐに使える」といった運用面での強みを挙げている。

米アイエニウェア・ソリューションズ エンジニアリング担当 副社長 デーブ・ニュードルファー氏
米アイエニウェア・ソリューションズ エンジニアリング担当 副社長 デーブ・ニュードルファー氏

 また同期機能も、DMZ(非武装地帯)に設置してロードバランシングや高可用化を行うRelay Serverや、MySQLとの同期、バックグラウンド同期と、更に拡充された。

 開発のしやすさも考慮されており、最新の.NET Framework 3.5をフルサポートし、Visual Studio 2008と統合できる他、ストアドプロシージャの作成言語を従来のSQL、Javaから.NET、Perlまで拡大。Web開発のフロントエンドとしてPerl、PHP、Pythonのサポートも強化している(Rubyも対応予定)。

 無償の開発環境として、従来の「Developer Edition」に加え、ブラウザベースのアプリケーション開発・運用に無料で使える「Web Edition」と、教育目的の「Educational Edition」が追加された。

 基本パッケージのライセンス体系も一新され、CPUライセンスを含む、Workgroup Edition、Standard Edition、Advanced Editionの3つが用意された。価格は、1サーバーに5クライアントと、同期クライアント5ユーザーが付いたWorkgroup Editionが138,000円から。

 これまで日本で提供されていなかったUnix版のうち、今回からSolaris版が提供されるようになり、利用環境に合わせた、より柔軟な構成を選択できるようになっている。

 アイエニウェア・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長 早川典之氏は、エンタープライズ領域のサポートを大きく強化したSQL Anywhere 11について、「新しい有償ライセンスとCPUライセンスは、Microsoft SQL Serverのエディションおよびライセンス体系とほほ同等の機能を若干低価格で実現できるように設定している。システムのトータルコストを抑えつつ、十分なパフォーマンスを期待できるだろう」と、エンタープライズ市場にかける意気込みを語った。

アイエニウェア・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長 早川典之氏
アイエニウェア・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長 早川典之氏

 
【関連リンク】
SQL Anywhere

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この記事の著者

斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)

株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...

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