インターネット接続技術およびオペレーションなどを議論・検討する技術者のグループ「日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG)」による技術カンファレンス「JANOG24ミーティング」が、7月9日と10日の2日間にわたり東京大手町の日経ホールで開催されている。
IPv4アドレスの枯渇が数年後の問題として迫っていることをうけて、IPv6とIPv4とのデュアルスタックなど現実的な解決技術についてのセッションが数多く用意された。IPv6技術に関しては、ネットワーク接続技術だけでなく、Webサービス構築やコンテンツ提供者に向けた「IPv4枯渇に向けて~コンテンツ提供者はどうすればよい? ~」というプログラムも用意された。
同セッションでは、データセンター事業者のインターネットマルチフィード株式会社がコンテンツ提供者の日本経済新聞社と共同で1月に行った「大規模サーバと複雑なコンテンツのIPv6対応化実証実験」の結果を踏まえ、データセンター内に「Ipv4/IPv6トランスレーター」を設置することで既存のコンテンツをそのままIPv6クライアントにも提供可能であるが、HTMLページ内に埋め込まれたASP事業者による配信広告などに対応できない場合があることなどが議論された。
そのほかDNSSECなど、現在のインターネットワーク事情を反映した議論が行われた。Google ChromeやFirefox 3.5など最近のWebブラウザに導入されている「DNS prefech(DNSの先読み)」によって、DNSクエリー数が10倍程度まで増大することが予想され、DNSサーバ管理者は注意が必要というショートプレゼンテーションもあった。
【関連リンク】
・JANOG | JANOG24 Meeting
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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