日本PHPユーザ会の主催による「PHPカンファレンス2009」の「ビジネスデイ」が9月4日、東京青山のオラクル青山センターで開催され、200人近いビジネスパーソンや技術者が参加した。
日本PHPユーザ会の主催による「PHPカンファレンス2009」の「ビジネスデイ」が9月4日、東京青山のオラクル青山センターで開催され、 110名以上のビジネスパーソンや技術者が参加した。PHPによる最新ウェブサイト構築製品のセッション等の他、Greeの田中良和社長が「ソーシャルメディアGREE」と題した講演を行った。
今回のビジネスデイでは、まずNetCommons、WordPress、eZ Publishといった新たに開発されたり本格的に日本進出を開始したような、ユーザーにとって比較的新しいウェブサイト構築ツールの特徴や事例が紹介された。発表後には、パフォーマンスやライセンス等にかかわる、実用を念頭においた質疑応答も活発に行われた。続いて、会場を提供したオラクルが、Oracle XEをAmazon EC2上で活用するクラウド事例等を紹介した。
続いて登場したグリー株式会社の田中良和代表取締役社長は、この数年の「GREE」の好調に裏付けられたような力強い熱弁をふるった。この1年間でユーザーが550万人から2.3倍(700万人増)の1,260万人(2009年6月時点)、月間純増100万人を達成したGREEの成功について、会社設立から1年ほど経った段階で5年後を見て、2010年には「ネットの利用はPCからモバイル中心に」なる等のビジョンに沿ってサービスを展開した結果、PC所有率の低い地方でもユーザーを獲得したこと等を要因として挙げた。今後については、会員数で先行するモバゲータウンにあと半年、mixiに1年で追いつくことを視野に、2,000万~3,000万のユーザーが利用するマスサービスを目指すと語った。
最後のセッションは「45分で分かる、安全なWebアプリケーション開発のための、発注・要件・検収」と題して、HASHコンサルティング株式会社代表取締役の徳丸浩氏が、自身が執筆に関わった「ウェブ健康診断」等の公開文書をベースとして、実際の開発・コーディングの段階ではなく、その前の発注や要件定義、また開発後のテストや検収でいかに脆弱性やセキュリティバグに対応するかについてデモを交えて講演した。
PHPカンファレンスは、日本最大のPHP関連イベントとして毎年多くの開発者を集めて開催されてきたが、今年は第10回を迎えることもあって規模を拡大し、ビジネスを視点とした「ビジネスデイ」を初の試みとして平日に行った。PHPユーザ会の鈴木則夫氏(トライコーン株式会社)は、「ギークとスーツの歩み寄りも考えて企画したが、初参加の人が半数以上あり、今までと違う層にアピールすることはできた」と語った。明日5日も「テックデイ」として技術系のセッションを中心に大田区産業プラザPiOで開催される。参加登録は終了しているが、ustreamによる中継が予定されている。
【関連リンク】
・PHPカンファレンス2009
・Ustreamでの配信について(PHPカンファレンス2009 スタッフブログ)
- 修正履歴
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- 2009/09/07 10:37 写真を追加し、一部文面を修正しました。
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