日本PHPユーザ会の主催による「PHPカンファレンス2009」の「テックデイ」が5日、東京蒲田の大田区産業プラザPiOで開催された。
今年のPHPカンファレンスでは、開発者のFabien Potencier氏自身によるSymfonyフレームワークの紹介や、台湾PHPユーザグループの江明宗(Finjon Kiang)氏による「台湾PHPコミュニティの日々」、現役高校生によるWebサービスのプレゼンまで、2トラックで計19の多彩なセッションが行われた。
米Facebook社の開発メンバー・Brian Shire氏による「APCによるハイパフォーマンスの実現」と題したセッションでは、Facebookでも利用されているAPC(Alternative PHP Cache)の実用的なコンフィグレーションのポイントが解説された。
APCはPHPの実行コードをキャッシュする仕組みだが、より効果的に使いたい初心者がまず注意する点として、ファイル更新をチェックするstat()をコールしない設定や、ロックのメカニズムの見直しなどが推奨された。ちなみにFacebookではSpinロックが使用されているほか、必要なファイルを実行時に読み込む「Lazy Loading」が重要な役割を果たしているという。また、このセッションで使われたスタイリッシュなスライドは、Brian Shire氏のWebサイトにて公開されている。
参加登録者も660人を超え、セカンドトラックで使用するホールが大きくなるなど、多くの参加者でにぎわった。PHPユーザ会の鈴木則夫実行委員長(トライコーン株式会社)は、「初の2日間開催で準備が大変な面もあったが、参加者の皆さんに楽しんでもらえたようで本当に良かった」と語った。
【関連リンク】
・PHP カンファレンス 2009
・OSCON '09 Slides - tekrat(Brian Shire氏 Webサイト)
・Prezi - PHP Conference Japan 2009(Brian Shire氏セッション「APCによるハイパフォーマンスの実現」スライド)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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