Jaxerのインストールと簡単な使い方を紹介
掌田 津耶乃 [著] 2009/09/30 14:00

1 2 3 4 →

はじめに

 既に「Ajax」という言葉が陳腐に感じてしまうほど、JavaScriptはWeb開発者の間に広く浸透しています。今では、クライアント側でのUI構築にJavaScriptは不可欠となっている、といってよいでしょう。クールなサイトを目指してJavaScriptを必死に勉強する人はずいぶんと多いはずです。

 が、ある程度まで学習が進むと、多くのJavaScriptプログラマは「壁」にぶつかってしまいます。それは「サーバーサイドプログラム」という壁です。Ajaxによるサーバーへの非同期通信が当たり前のように使われるようになった今、JavaScriptプログラミングといえども「サーバー側に用意されるプログラム」の作成なしには行えなくなりつつあります。

 サーバーサイドのプログラム作成はどうすべきなのか。PHPを勉強するのか、Perlあたりがいいのか、はたまたRubyかPythonか。いずれにせよ、何か新しい言語を覚えなければならない――そう悩んでいるJavaScriptプログラマの方へ、ちょっと考えてみましょう。なぜ、JavaScriptでは駄目なんですか?

 「サーバーサイドJavaScript」というものを、ご存じでしょうか。今や、JavaScriptを使ってサーバープログラムを作成できる時代なのです。ここでは「Jaxer」というサーバープログラムを用いて、サーバーサイドJavaScriptの利用について解説を行います。

対象読者

  • JavaScript以外の言語はあまり分からない、というJavaScriptプログラマ。
  • クライアント=サーバー間の処理をより滑らかに融合させることを夢見るWeb技術者。
  • サーバ側の開発言語の選定に頭を悩ませている人。

Jaxerを手に入れよう!

 Jaxerは、Ajax開発環境で知られる「Aptana Studio」の開発元Aptana Inc.によって開発されている、オープンソースのサーバープログラムです。これは通称「Ajaxサーバー」とも呼ばれています。Jaxerの特徴を端的にとらえた言い方でしょう。Jaxerは現在、jaxer.orgのWebサイトにて公開されています。

図1 Jaxerのサイト。右側にある「Download Jaxer」のリンクからダウンロードページに移動する。
図1 Jaxerのサイト。右側にある「Download Jaxer」のリンクからダウンロードページに移動する。

 ここから、右側に見える「Download Jaxer」という表記部分をクリックすると、ダウンロードページに移動します。ここで、各プラットフォーム向けのJaxerがダウンロードできます。本稿執筆時点で1.0.3.4547というバージョンがstable版として配布されており、これをベースにして解説を行います。

図2 Jaxerのダウンロードページ。ここから、使用しているOS向けのJaxerをダウンロードする。
図2 Jaxerのダウンロードページ。ここから、使用しているOS向けのJaxerをダウンロードする。

 配布されているプログラムは、Apache HTTP Server同梱版と、付属しないものとがあります。「Apache HTTP Server」というのは、もっとも広く使われているオープンソースのWebサーバープログラムです。WebサイトというのはWebサーバーにファイルをアップロードして公開しますが、このサーバー部分として広く活用されています。Jaxerも、Webサーバーの部分にApacheを利用しています。

 初めてインストールする場合には、「Download the Jaxer Package with self-contained Apache」と書かれているリンクからダウンロードをしてください。Apacheが内蔵されていないものは、アップデート版です。既に旧バージョンのJaxerを使っている人向けのものと考えましょう。

Jaxerのインストールと構成

 Jaxerは、圧縮ファイルの形で配布されています。インストールは非常に簡単です。ただ圧縮ファイルを展開し、保存されたフォルダをハードディスクの適当なところに配置しておくだけです。

 保存されたJaxerのフォルダ内には、以下のようなファイル・フォルダ類が用意されています。ざっとその内容を頭に入れておきましょう。

Jaxerフォルダの中身
ファイル/フォルダ説明
Apache22Apache HTTP Serverが入っています。先に述べたように、JaxerはWebサーバー部分にApache HTTP Serverを採用しています。
jaxerJaxerのメインプログラム部分です。
local_jaxerJaxerがローカルボリュームに用意するファイル類がまとめられています。標準で組み込まれるJaxerのサンプルや設定ファイルなどが保管されています。
logs実行時のログ情報がここに出力されます。
publicこれがJaxserの公開ディレクトリです。Jaxerサーバーで公開するファイル類はこの中に用意します。
tmpテンポラリ(一時)ファイルの保管場所です。
ConfigureFirewall.exeWindowsファイアウォールの設定を書き換えるアプリケーションです。Jaxserサーバーのプログラムとポートの利用を許可するように設定を書き換えます。
StartServers.batJaxerサーバーを起動するためのバッチファイルです。
LICENSE.TXTライセンスに関する説明書類です。
README.TXTプログラムに関する簡単な説明書類です。WindowsとMac OS Xでの利用に関する簡単な注意書きがあります。

 では、実際にJaxerサーバーを起動してみましょう。フォルダにある「StartServers.bat」をダブルクリックして起動してください。画面にコマンドプロンプトのウインドウが現れ、Jaxerサーバーが起動します。終了するには、コマンドプロンプトで何かのキーを押すだけです。

図3 StartServers.batを起動すると、このようなウインドウが現れ、サーバーが起動する。何かキーを押してウインドウを閉じれば終了する。
図3 StartServers.batを起動すると、このようなウインドウが現れ、サーバーが起動する。ウインドウを閉じれば終了する。

 サーバーが起動したら、「http://localhost:8081/」にアクセスをしてください。Jaxerは、標準で8081ポートを使用しています。アクセスすると、自動的にhttp://localhost:8081/aptana/にリダイレクトされ、あらかじめ用意されたJaxerのサイトが表示されます。サイトが問題なく表示されれば、サーバーは正しく動いています。

図4 http://localhost:8081/にアクセスするとこのような画面が現れる。
図4 http://localhost:8081/にアクセスするとこのような画面が現れる。

プロフィール
掌田 津耶乃 ショウダ ツヤノ

三文ライター&三流プログラマ。主にビギナーに向けたプログラミング関連の執筆活動をする傍ら、ログハウスの普及活動にいそしんでいる。(掌田津耶乃のWebサイトはこちら

※現在、新しいQ&A?サイト「FinQ」を開発、ベータ公開中。また新しい入門記事の投稿サイト「libro」を開発、ベータ公開中。皆さん、ぜひご参加ください!


注目の求人情報
システムエンジニア/IT事業拡大中のベンチャー企業
Web・オープン系システムの設計・開発 開発・テスト・保守業務。使用言語はJava等。...
生産管理・工程設計/ヒューネックス株式会社
■ゲームの企画・仕様を制作し、スタッフの進捗管理を行います。 ■コストを意識して、ライン全体の進...
コンサルタント/ウルシステムズ株式会社
・システムの要件定義と業務モデルをもとに個々のシステムのアーキテクチャを設計し、基幹業務システム...

(最新日付順)
名前(ゲストの方もコメントをどうぞ):*
アイコン:
なし

内容(テキストのみ1200文字まで):*

投稿規定に同意して

スポンサーサイト

この記事のトラックバックURL: