SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ComponentZine(ComponentOne)

データをグラフ表示するWPFアプリケーションを作る

ComponentOne Studio Enterprise 2008J(SP2)のChart for WPFコンポーネントで華麗なグラフを表示(その1)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ComponentOne Studio Enterprise 2008J(SP2)のChart for WPFコンポーネントは、Windowsの新しいサブシステムである、WPF(Windows Presentation Foundation )に対応したチャートコントロールで、多彩なグラフを簡単に作成できるコンポーネントです。このコンポーネントを利用すると、WPF特有の高度なレンダリングとアニメーション機能を持った、とても綺麗なグラフを作成することができます。今回は、プログラム実行時にチェックボックスをクリックするだけで、グラフの表示を2D-3D表示に切り替え、それぞれグラフのスケール変更と回転をマウスで行えるWPFアプリケーションを作成してみました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 データをグラフ化して分かりやすくするのは、資料作成やプレゼンテーションの常識になっていますが、凝ったグラフを作るとなると結構大変です。しかも、このグラフ機能を独自のアプリケーションに実装させるとなると、グラフィックス処理を多用することになり、その知識も必要になります。

 ComponentOne Studio Enterprise 2008J(SP2)のChart for WPFコンポーネントは、Windowsの新しいサブシステムである、WPF(Windows Presentation Foundation )に対応したチャートコントロールで、多彩なグラフを簡単に作成できるコンポーネントです。このコンポーネントを利用すると、WPF特有の高度なレンダリングとアニメーション機能を持った、とても綺麗なグラフを作成できます。

 今回は、プログラム実行時にチェックボックスをクリックするだけで、グラフの表示を2Dから3Dに切り替え、それぞれグラフのスケール変更と回転をマウスで行えるWPFアプリケーションを作成してみました。

WPFアプリケーションでグラフを表示する
WPFアプリケーションでグラフを表示する
瞬時にグラフのタイプを3Dに変更し、マウスで視点を回転させることができる
瞬時にグラフのタイプを3Dに変更し、マウスで回転させることができる

対象読者

 Visual Basic/Visual C# 2008を使ってプログラムを作ったことのある人

必要な環境

 Visual Basic 2008、Visual C# 2008、Visual Studio 2008でプログラムが作れる環境。なお、本プログラムはWindows Vista上で動作するVisual Studio 2008を使用して作成し、動作確認を行っています。

プログラム実行時の注意事項

 Chart for WPFを使って作成したアプリケーションを配布する場合、Chart for WPFのアセンブリファイルを添付する必要があります。これは、Common Language RuntimeのDLLをアプリケーションと一緒に配布するのと同じです。アプリケーションを正常に動作させるためには、次のファイルをインストールする必要があります。

ファイル 内容
C1.WPF.C1Chart.dll C1WPFChartコントロール

 このファイルを、プログラムを実行するフォルダに格納します。.NET Framework 3.0/3.5から追加されたクラスやメンバを使用しているので、.NET Framework 3.0/3.5以上のバージョンの.NET Frameworkがインストールされていることが必須条件です。

コンポーネントのインストール

 はじめてChart for WPFコンポーネントを使用する方は、Visual Studio、Visual Basic、Visual C#の開発環境にComponentOne Studio Enterprise 2008Jをインストールする必要があります。

 インストーラは、グレープシティのWebページからダウンロードできます。製品ページの[申込フォーム]をクリックし、グレープシティのWebサイトへ必要情報を登録すると、添付トライアルライセンスキーファイルとダウンロードサイトを記載したE-Mailが送られてきますので、ここからダウンロードします。制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。

コントロールの追加

 ComponentOne Studio Enterprise 2008Jをインストールしたら、ツールボックスに専用のタブを作成し、使用するコンポーネントを追加します。追加するコンポーネントは、「WPFコンポーネント」のアセンブリ名が「C1.WPF.C1Chart」のコンポーネント「C1Chart」です。

アセンブリ名が「C1.WPF.C1Chart」のコンポーネント「C1Chart」を選択する
アセンブリ名が「C1.WPF.C1Chart」のコンポーネント「C1Chart」を選択する

次のページ
C1Chartコンポーネントについて

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ComponentZine(ComponentOne)連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/4437 2009/11/18 19:59

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング