Windows Azure Platformの購入方法
次に、Windows Azure Platformの各プランの購入方法について説明します。
Windows Azure Platformのメインページから、メニュー[Offers]をクリックします。すると、先程の図4にあるようにPricing Infoページが表示されます。このページ中から、購入したいプランの右横にある[Buy]ボタンをクリックします(MSDN Premium サブスクリプションの特典プランを購入される場合には、ページ左にある「Special Offers for msdn」というイメージをクリックし、別の手続き画面へと進んでください)。
そうすると、Microsoft Online Services Customer Portalへのサインインが求められますので、自分のWindows Live IDを入力しサインインしてください。すると、図7のような購入画面が表示されます。
後は、指示通りに情報を入力していくだけです。なお、契約にはクレジットカードの情報が必要となります。登録が無事完了すると、サインインで使用したWindows Live IDのアドレス宛に、Windows Azure Platformが利用可能になった旨のメールが届きます。
Windows Azureの開発環境のインストール
それでは、次回以降、実際にWindows Azureアプリケーションを開発していくために、開発環境を整えておきましょう。
基本的には、前連載の第1回の「各種コンポーネントの入手方法と開発環境の整備」の部分で説明されているとおりですが、ダウンロードデータが更新されていますので注意してください。
Windows Azure Platformのメインページにある「Get Tools & SDK」と書かれた黄緑色のボタンをクリックすると、最新のWindows Azure Tools for Microsoft Visual Studioのダウンロードページに移動します(執筆時点では、November 2009が最新バージョン)。なお、Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio中にWindows Azure SDKも含まれています(以前は分かれていましたが、一緒に含められるようになりインストールが簡単になりました)。
Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studioのインストールのための最低限のシステム要件を以下に記します。
- サポートOS: Windows 7、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Vista SP1、Windows Vista SP2のいずれか(Windows XPはサポート外なので注意)
- Microsoft Visual Studio 2008 SP1、Microsoft Visual Studio 2010 Beta 2、Microsoft Visual Web Developer 2008 Express Edition with SP1のいずれか
ダウンロードした「VSCloudService.exe」をダブルクリックすると、図8のようにインストールウィザードが表示されます。後は、ウィザードの指示に従ってインストールするだけです。
これで、Visual Studio 2008/2010(または、Visual Web Developer 2008 Express Edition)で、Windows Azureアプリケーションを開発する準備が整いました。
なお、その他開発に役立つツールをWindows Azure Platformの公式サイトから入手することができます。
Windows Azure Platformのメインページから、メニュー[Developers]-[Tools & Downloads]をクリックすると、Tools & Downloadsページが表示されます。このページでは、Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studioに加えて、現時点では次の3つのツールをダウンロードすることができます。
- Windows Azure Platform Training Kit
- Windows Azure Management Tools
- AppFabric SDK
11のハンズオンラボ、18のデモサンプル、9つのプレゼンテーションビデオ等で構成されるトレーニングキット
Windows Azureストレージのブロブやキューを作成、管理するための管理コンソール
AppFabric(以前の.NET Services)のアクセスコントロールサービスやサービスバスを使用するためのSDK
まとめ
Windows Azureについての新連載の第1回目となる今回は、正式リリースされたWindows Azure Platformの概要や変更点、価格体系や購入方法について説明しました。
次回は、正式にWindows Azure SDKに含められたWindows Azure Storage Client Managed Libraryライブラリを使用した、Windows Azureストレージプログラミングについて説明する予定です。
それでは、次回をお楽しみに。