SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

正式リリースされたWindows Azureの力

Windows Azure正式リリースの概要と変更点

正式リリースされたWindows Azureの力(1)

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Windows Azure Platformの購入方法

 次に、Windows Azure Platformの各プランの購入方法について説明します。

 Windows Azure Platformのメインページから、メニュー[Offers]をクリックします。すると、先程の図4にあるようにPricing Infoページが表示されます。このページ中から、購入したいプランの右横にある[Buy]ボタンをクリックします(MSDN Premium サブスクリプションの特典プランを購入される場合には、ページ左にある「Special Offers for msdn」というイメージをクリックし、別の手続き画面へと進んでください)。

 そうすると、Microsoft Online Services Customer Portalへのサインインが求められますので、自分のWindows Live IDを入力しサインインしてください。すると、図7のような購入画面が表示されます。

図7 Windows Azure Platform 購入画面
図7 Windows Azure Platform 購入画面

 後は、指示通りに情報を入力していくだけです。なお、契約にはクレジットカードの情報が必要となります。登録が無事完了すると、サインインで使用したWindows Live IDのアドレス宛に、Windows Azure Platformが利用可能になった旨のメールが届きます。

Windows Azureの開発環境のインストール

 それでは、次回以降、実際にWindows Azureアプリケーションを開発していくために、開発環境を整えておきましょう。

 基本的には、前連載の第1回の「各種コンポーネントの入手方法と開発環境の整備」の部分で説明されているとおりですが、ダウンロードデータが更新されていますので注意してください。

 Windows Azure Platformのメインページにある「Get Tools & SDK」と書かれた黄緑色のボタンをクリックすると、最新のWindows Azure Tools for Microsoft Visual Studioのダウンロードページに移動します(執筆時点では、November 2009が最新バージョン)。なお、Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studio中にWindows Azure SDKも含まれています(以前は分かれていましたが、一緒に含められるようになりインストールが簡単になりました)。

 Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studioのインストールのための最低限のシステム要件を以下に記します。

  • サポートOS: Windows 7、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Vista SP1、Windows Vista SP2のいずれか(Windows XPはサポート外なので注意)
  • Microsoft Visual Studio 2008 SP1、Microsoft Visual Studio 2010 Beta 2、Microsoft Visual Web Developer 2008 Express Edition with SP1のいずれか

 ダウンロードした「VSCloudService.exe」をダブルクリックすると、図8のようにインストールウィザードが表示されます。後は、ウィザードの指示に従ってインストールするだけです。

図8 Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studioのインストールウィザード
図8 Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studioのインストールウィザード

 これで、Visual Studio 2008/2010(または、Visual Web Developer 2008 Express Edition)で、Windows Azureアプリケーションを開発する準備が整いました。

 なお、その他開発に役立つツールをWindows Azure Platformの公式サイトから入手することができます。

 Windows Azure Platformのメインページから、メニュー[Developers]-[Tools & Downloads]をクリックすると、Tools & Downloadsページが表示されます。このページでは、Windows Azure Tools for Microsoft Visual Studioに加えて、現時点では次の3つのツールをダウンロードすることができます。

  • Windows Azure Platform Training Kit
  • 11のハンズオンラボ、18のデモサンプル、9つのプレゼンテーションビデオ等で構成されるトレーニングキット

  • Windows Azure Management Tools
  • Windows Azureストレージのブロブやキューを作成、管理するための管理コンソール

  • AppFabric SDK
  • AppFabric(以前の.NET Services)のアクセスコントロールサービスやサービスバスを使用するためのSDK

まとめ

 Windows Azureについての新連載の第1回目となる今回は、正式リリースされたWindows Azure Platformの概要や変更点、価格体系や購入方法について説明しました。

 次回は、正式にWindows Azure SDKに含められたWindows Azure Storage Client Managed Libraryライブラリを使用した、Windows Azureストレージプログラミングについて説明する予定です。

 それでは、次回をお楽しみに。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
正式リリースされたWindows Azureの力連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/4911 2010/02/23 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング