Ubuntu Japanese Teamは16日、オープンソースの日本語フォント「Takaoフォント」を発表した。
IPAフォントは、フォントメーカー「タイプバンク」のTB明朝・ゴシックをベースに作成された高品質な日本語アウトラインフォントで、ゴシック体と明朝体の両方が含まれている。IPAがオープンソースソフトウェアで使用されることを想定し、2009年4月のバージョン3からオープンソースライセンス「IPAフォントライセンス」のもとで提供している。
しかし、広く利用されているLinuxディストリビューション「Ubuntu」では、「一部のアプリケーションで半角幅の文字が全角幅で表示される」「日本語変換の未確定文字列に下線が表示されない」といった不具合があり、日本語の標準フォントとしては採用されていなかった。
これらの不具合などを独自に修正した場合、改変したフォントには「IPA」の名称を利用できないというライセンス上の制約があるため、「IPAフォント」という名称で再配布はできない。そのため、名称を変更した派生フォントをコミュニティで保守することで品質を保証し、今後Ubuntuやその他のLinuxディストリビューションで標準フォントとして採用される可能性を確保したものとなっている。
なお、「Takaoフォント」という名称は、IPAフォントのベースとなったTB(タイプバンク)ゴシックおよび明朝のデザイナーである、故・林隆男氏のファースト・ネームにちなんで付けられている。
【関連リンク】
・Takaoフォントをリリースしました(ubuntu-jp メーリングリスト)
・Takaoフォント ダウンロード
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