SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

特集記事

米Adobe社 Greg Rewis氏インタビュー
HTML5/CSS3、JavaScript - 新たなWebの到来

~ Dreamweaver CS 5.5からみるWebの新技術


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 8月3日に行われた、アドビシステムズ社主催のイベント「ADC MEETUP ROUND02 HTML5 CAMP」。このイベントでは、HTML5やCSS3、JavascriptなどのWebのトレンドや、Dreamweaver CS 5.5を活用した制作チップスなどが紹介されました。今回、米国から来日し、ADCでセッションも行った米Adobe Systems プリンシパルエバンジェリスト Greg Rewis氏に、新しいDreamweaverで可能になったことや実装時の苦労、および今後のWebの新技術の動向などについて取材しました。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

米Adobe Systems プリンシパルエバンジェリスト Greg Rewis氏
米Adobe Systems プリンシパルエバンジェリスト Greg Rewis氏

HTML5/CSS3、JavaScriptに対応した「Dreamweaver CS5.5」

Dreamweaver CS5.5の、今までのバージョンとの差異を教えてください。

 これまでのバージョン(CS4もしくはCS5)をお使いの方にとっては、CS5.5から、HTML5/CSS3、そしてJavaScript対応ができているというところが大きな要素だと思っております。特にこれらを使いたい、または既に使われている場合、飛躍的なワークフローなどの改善が見込めます。これは、以前のものに比べ、大変大きな機能的差異だと感じています。

 特に、デベロッパーの方々にとっては、どうしてもビジュアルではなくてコードありきというところがあると思います。今回Dreamweaverのなかに組み込まれたコードエンジンでは、コードヒンティングやコード補完といった機能が、HTML5/CSS3、JavaScriptなど全てに対応している形になっています。この機能は、デベロッパーの方にとっても、十分使い勝手の良さを提供できるものだと思っています。

 今回のバージョンから、JavaScriptを広範囲に活用することが可能になりました。先ほど申し上げたコードヒンティングに加え、コードライブラリ、特にjQueryなどの内部を直接見ていくことができるようになっています。カスタムコード的なものを書いていただいて、ヒンティングを使うことにおいて、機能のメリットを最大限に引き出してきて作業を始めるということもできます。

Dreamweaverを使用するのはWebデザイナーというイメージが定着していたかと思いますが、今バージョンでは対象ユーザーにデベロッパーも意識されたのでしょうか。

 はい。開発者の方々に向けて、という問いに関しては、もちろんイエスです。今までWebのプロフェッショナルという方々は、どちらかというとデザイナーという領域での力量が試される世界だったと思います。つまり、Web上ではコードよりも、デザインが重要視された世界だったのではということです。

 これはあくまで私見ですが、今はWebはデザインだけの世界ではなく、デザインの世界から逸脱した世界になってしまったと感じています。もちろん、ビジュアル的なデザイン性というのはある程度必要なんですが、ただそれだけではもう不十分で、近代のWebはインタラクティブ性を織り込んでいかなければいけないところまで来たと感じています。そのため、既存のビジュアルツール的なものでは限界があるのではないかと思っています。本日現在、ビジュアル性もありなおかつ優れたコーディング機能も提供できているのはDreamweaverだけでしょう。

 デザイナーという定義の中に入る方々は、今までコードを学ぶことに抵抗を感じながら、デザイン性を追求することに力を尽くしてきた方々も多いと思います。そのような方々に対して、私はいつも私の思いをプレゼンテーションで申し上げているのです。デザイナーの方々にとって、今後も今まで通りの仕事 ― Web上でデザインする ― ということを続けていきたい場合、やはりコードの世界であるJavaScriptや、CSSなどといったものを学ぶ必要があるということです。現実を踏まえてみると、こういったコードの要素はとても重要になってきています。そして、今後それはもっと必要なものとなっていくでしょう。HTML5が出てきた世界では、デザインというだけで終始する世界観ではなくなっていると思うからです。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
刻々と変化するウェブ技術を追いかけ続けること

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
特集記事連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/6092 2011/09/20 17:16

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング