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Visual Studio 単体テスト機能大全

Visual Studioで作る単体テスト、外部環境の利用方法

Visual Studio 単体テスト機能大全(5)

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 本連載では、Visual Studioの単体テスト機能にフォーカスし、開発者の利用シーンをキーワードにいくつかのシナリオを想定して、その時々の使い方を取り扱っていきます。今回は、データベース接続を伴う単体テストとASP.NET環境を利用した単体テストを行う方法について紹介します。

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はじめに

 単体テストを作成する場合に最も簡単にテストを作成できるのは、テスト対象メソッドの中だけで必要な全ての処理を行って戻り値を得られるようなメソッドを扱う場合です。.NET Frameworkで標準的に用意されているライブラリ以外を利用せず、外部のファイルやレジストリなどのリソースにアクセスせず、他プロセスやネットワーク越しのサービスなども利用せずというメソッドをテストするのであれば、非常に簡単にテストを作成して実行できます。

 もう1つ、テストを実行する際に外部の環境に依存しないという点も、テストのしやすさにとっては大切なポイントです。ライブラリクラスであれば、単体テストは実行しやすいですが、WindowsアプリケーションのイベントハンドラやASP.NET上で動作するページ内での処理などはテストがしにくい典型例でしょう。

 今回はこれらの中からデータベース操作を伴う単体テストの実行方法と、ASP.NETを利用した単体テストの実行方法について紹介していきます。

対象読者

  • .NET Frameworkを利用した開発プロジェクトに携わっている方
  • Visual Studioの単体テスト機能に興味がある方

必要な環境と準備

 本稿で解説する内容を実際に試す場合には以下のいずれかのソフトウェアが必要になります。

  • Visual Studio 2010 Professional Edition
  • Visual Studio 2010 Premium Edition
  • Visual Studio 2010 Ultimate Edition

 まだ環境がなく、製品版も所持していない場合には、Visual Studio 2010 Professional Editionの評価版をダウンロードして試すことができます。Premium Editionの評価版は用意されていませんが、これらを包含したUltimate Editionの評価版はダウンロードすることができます。それぞれのダウンロードページにはダウンロード手順やインストール手順についての記載がありますので内容を確認のうえ、作業を行ってください。

 また、既にService Pack 1が提供されているので、こちらも適用しておくことをお勧めします。Service Pack 1のインストーラーもダウンロードして入手することができます。

 次に本稿で利用するソリューションとプロジェクトです。実際に作業を行う場合には、本稿に付属の「事前のサンプルファイル(CodeZine-Test-05_before.zip)」をダウンロードし、任意の場所に解凍しておいてください。なお、本稿の内容をすべて実施したものを「作業後のサンプルファイル(CodeZine-Test-05_after.zip)」として用意してあります。作業結果を確認したい場合にはこちらのファイルを解凍したものをご覧ください。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト りばてぃ(リバティ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6209 2011/10/18 14:00

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