はじめに
本連載では、Facebookモバイルアプリの定義、開発に取り組む意義、実際の企画方法、開発手順について紹介します。開発段階ではHTML5によるWebアプリ制作を効率化するJavaScriptライブラリ「jAction」を利用します。
対象読者
- Facebookモバイルアプリの開発に興味のある方。
- HTML+JavaScriptによるWebアプリ開発を経験したことがある方。
開発に必要な環境
- Google Chrome推奨
- JavaScript、HTMLを編集するテキストエディタ
Facebookモバイルアプリとはなにか
Facebookモバイルアプリには、ブラウザに関係なくアプリケーションとして起動するネイティブアプリとブラウザ内で動作するブラウザアプリの2種類があります。
ネイティブアプリは、ブラウザで動かないためにブラウザ上のFacebookページとは別に、専用アプリとして起動することになります。アプリを初めて起動する時は、App Storeやアンドロイドマーケットでアプリをダウンロードしなければなりませんし、ブラウザのFacebookページから一旦離れて専用アプリを起動することになりますので、ユーザー的に手間がかかることになります。その反面、専用アプリでブラウザの制限を受けないので、スマートフォンの性能を活かしやすいのがメリットです。高いパフォーマンスを要求されるアプリを開発する場合はネイティブアプリを選択することになります。
一方、ブラウザアプリでは、Facebookのページからそのまま遷移することができます。ネイティブアプリほどのパフォーマンスは出ませんが、アプリを楽しんだあとは、またメニューに戻ることができるなど、ユーザーの手間が減り同じブラウザ上で動くFacebookとの親和性が高いことがメリットです。
本連載ではHTML5を利用してブラウザ内で動作するブラウザアプリにターゲットを絞って開発していきます。