IPA(独立行政法人情報処理推進機構)情報処理技術者試験センターは、「共通キャリア・スキルフレームワーク」の「知識体系(BOK:Body of knowledge)」の最新版に対応し、ITの新しい技術動向やビジネス環境の変化などを的確に反映するために、情報処理技術者試験の全試験区分において「出題範囲」と「シラバス(情報処理技術者試験における知識・技能の細目)」の見直しを実施し、改訂版を22日に公開した。
今回の改訂では、以下のようなポイントを中心に、見直しを行っている。
- 多様化する脅威や情報セキュリティ対策の追加など、情報セキュリティ分野の全面見直し
- クラウドコンピューティングの急速な普及
- Webアプリケーション開発の拡大と関連技術の進歩
- スマートグリッド、ソーシャルメディアなど、IT社会基盤の進展
- 経営戦略マネジメント、法務など、ストラテジ系分野の充実
- その他、重要項目の明示、用語の整理など
午前の出題範囲については、現行の知識項目例(約680項目)に対して、上記のポイントから新しい技術関連用語など(約150項目)を追加するとともに、技術の陳腐化による削除や用語の整理(約30項目)を行ったことで、知識項目例は約800項目となった。ITパスポート試験の出題範囲や、午後の出題範囲についても、同様の見直しを行っている。
なお、出題範囲の見直しにともない、全試験区分のシラバスについても、それぞれのレベルに応じて重要なキーワードの追加などが行われている。
【関連リンク】
・IPA
・「情報処理技術者試験」
・「試験要綱・シラバス・過去問題など」
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