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C++Builder XE2+FireMonkeyで昔のラケットゲームを再構築してみる(1)

15年前の入門書の課題を、最新の開発環境を使って再挑戦

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それでは、レイアウト

FireMonkey HDアプリケーションの作成

 新規にプロジェクトを作成します。メインメニューから[ファイル]-[新規作成]-[FireMonkey HD アプリケーション]-[C++Builder]を選択すると、FireMonkey HDアプリケーションが作成されます。表示されたフォームのプロパティを次のように設定してください。

フォームのプロパティ
プロパティ
Name GameForm
Caption Racket Game

 このフォーム(ユニット)は、GameUnitという名前で保存します。プロジェクト名は、RGameです。

 図2を参考にPanelを配置してください。上部のPanelは、レイアウト用のためデフォルトの名前で十分ですが、下部のPanelはコーディングでも使用するので、わかりやすい名前をつけておきます。

図2 Panelの配置
図2 Panelの配置

 プロパティを次のように設定してください。

上部のパネル
プロパティ
Name Panel1
Align alTop
下部のパネル
プロパティ
Name Court
Align alClient

 コートとなるパネルの色は、黒(ちょっとレトロなゲームの感じですね)かグリーン(芝生のイメージです)に変えたいところです。VCLだと、Colorプロパティを使って個別に変更していましたが、FireMonkeyでは、スタイルというもう少し洗練された方式を採用しています。

 スタイルは、一度定義してしまえば、他のコンポーネントにも割り当てられます。同じような設定を何度もしなくて済むわけです。一度設計したアプリケーションのルックアンドフィールも、スタイルを適用するだけで、簡単に変更できるようになっているのです。

カスタムスタイルの定義

 設計画面上でCourtパネルをマウスでクリックし、右ボタンを押して、表示されたポップアップメニューから[カスタムスタイルの編集]を選択します。

図3 カスタムスタイルの編集
図3 カスタムスタイルの編集

 すると、スタイルエディタが表示されます。エディタの右側にはリストがありますが、ここに、TRectangleがあります。TRectangleは四角形を表すコンポーネントですが、このコンポーネントの外観を定義することで、Panelのスタイルを設定します。

 ここでは、色の設定を行うだけなので、オブジェクトインスペクタで、Fillプロパティを指定します。Fillプロパティの横にある+印をクリックすると、サブプロパティが表示されます。ここから、Colorを選択し、値列でBlackを選択します。

図4 Fill - Colorプロパティの設定
図4 Fill - Colorプロパティの設定

 作成した黒い色のスタイルを他でも使用できるように、StyleNameプロパティを分かりやすい名前に変更しておきます。

CourtStyle1
プロパティ
Name BlackPanel

 スタイルエディタの[適用して閉じる]ボタンを押し、設計画面に戻ります。設計画面にStyleBookコンポーネントのアイコンが表示されていることが分かります。オブジェクトインスペクタでGameFormのプロパティを見ると、StyleBookプロパティに追加されたStyleBookコンポーネントが設定されています。

図5 StyleBookの追加
図5 StyleBookの追加

 作成したスタイルをCourtパネルに適用するには、Courtパネルを選択し、オブジェクトインスペクタのStyleLookupプロパティを変更します。

Court
プロパティ
StyleLookup BlackPanel

次のページ
スコアや予備ラケットを表示するボックスを配置

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