ファーストサーバは、メンテナンス作業に使用する特定の管理プログラムのバグによって、20日17時30分頃に、一部のサービスにおいてWebやメールなどのデータが消失するという障害が発生したと発表した。障害が発生したのは、「ビズ」「ビズ2」「エントリービズ」「エンタープライズ3」「EC-CUBEクラウドサーバ マネージドクラウド」の、計5サービス。
21日11時30分の段階で、一部のユーザーについてはサーバ初期状態からメールボックス内データを可能な限り復旧した状態で提供を行っているが、Webデータについてはまったく復旧できていない。また、同社サイドではメールボックス内のデータの復旧度合については把握しておらず、ユーザー自身が確認する必要がある。
消失したのは、FTPやファイルマネージャなどを使用して、サーバ上にアップロードしたデータ、コンフィグレータ設定を含むデータ、メールボックス内のデータ。メールボックス内のデータに関しては、障害発生時に受信していなかったメールは消失しており、障害発生後のメールは受信できておらず、送信者側でエラーとなっている。
同社は現在、専門会社も交えて復旧作業を行っており、今後はこれまでの作業で復旧できなかったデータの復旧を、再度試みる。また、Webデータの復旧を行う一方で、復旧作業によるデータ上書きを防ぐために、復旧データは別フォルダへの格納を予定している。ただし、現時点では復旧の可否や復旧度合について明言できる状況ではなく、復旧までに長時間を要する可能性もある。
なお、21日11時30分の時点で、基本サービスについてはすべて、同社によるサーバの再設定と、ユーザーへの納品を完了している。また、オプションサービスでは、「サーバー証明書」「バーチャルドメイン」「Urchinサービス」「簡易バックアップサービス」がサービスの再設定を完了しており、「Cloudmark Authority for ASP」は本日中に再設定を完了する見込み。「サイボウズ Office for ASP」は、再設定作業中となっている。
【関連リンク】
・ファーストサーバ
・「【重要】インターネットサーバー障害途中経過のお知らせ」
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