エンバカデロ・テクノロジーズは、ビジュアル開発ツール「Delphi XE3」「C++Builder XE3」、およびこれらを含むスイート製品「Embarcadero RAD Studio XE3」を、4日に発売した。
「Delphi XE3」と「C++Builder XE3」は、最新のWindows 8対応アプリの開発に対応し、新たに搭載した「Metropolis UI」によって、タッチ対応、ライブタイルサポート、タブレットのセンサーコンポーネントなどを用いたWindows 8デスクトップアプリケーションや、x86ベースのタブレットで実行可能なアプリの、効率な開発を実現している。
また、「FireMonkey FM2アプリケーションフレームワーク」を使用すれば、単一のコードベースからWindowsとMacで動作するネイティブアプリケーションを構築できる。最新のMountain LionやRetinaディスプレイサポートを含むMac環境や、Windowsの複数バージョンをターゲットにした開発が可能となっている。
画面上の入力ボックスやイメージなどのコントロールにデータを表示して、編集できるようにするには、従来ならコーディングやさまざなま設定が必要だったが、ユーザーインターフェース要素とデータをビジュアルに結びつけられる「Visual LiveBinding」によって、図上でコントロールとデータを線で結ぶだけで編集できる。データソースは、SQL Server、Oracle、Sybase、DB2、InterBase、SQL Anywhere、SQLite、MySQL、ODBCに加えて、Windows AzureやAmazonといったクラウドサービスにも対応する。
ラインアップは、「Delphi XE3」「C++Builder XE3」ともに、Windows向けビジュアル開発機能のエントリー版の「Starter」、Windows/Mac向けのビジュアル開発機能を搭載し、ローカルDBをサポートする「Professional」、リモートデータベース接続や、多層サーバー開発などの機能を搭載した「Enterprise」、データベースツールセット「DB PowerStudio XE3 Developer Edition」を搭載する「Ultimate」、データモデリングツール「ER/Studio Developer Edition」を搭載する「Architect」の、計5種類のエディションを用意している。
税込価格は、「Starter」が18900円~、「Professional」が98700円~、「Enterprise」が247000円~、「Ultimate」が373800円~、「Architect」が436800円~。
「Embarcadero RAD Studio XE3」は、「Delphi XE3」「C++Builder XE3」「HTML5 Builder」「Prism XE3」を含む「Professional」、リモートデータベース接続や多層サーバー開発などの機能を搭載する「Enterprise」、データベースツールセット「DB PowerStudio XE3 Developer Edition」を搭載する「Ultimate」、データモデリングツール「ER/Studio Developer Edition」を搭載する「Architect」の、計4種類のエディションを用意している。
税込価格は、「Professional」が155400円~、「Enterprise」が352800円~、「Ultimate」が478800円~、「Architect」が541800円~。
なお、指定のオンラインショップで9月27日までに購入したユーザーには、ダウンロード版でもDVDメディアをもれなくプレゼントするとともに、バージョンアップ版が特別価格で購入可能となり、250ドル相当の「FireMonkey」による開発を支援するツールやコンポーネント、スタイルセットを収録した「RAD XE3 Bonus Pack」を無料でダウンロードできる特典を提供する。
【関連リンク】
・エンバカデロ・テクノロジーズ
・「Delphi XE3」
・「C++Builder XE3」
・「Embarcadero RAD Studio XE3」
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です