HTML5の開発者コミュニティ「html5j」は、WebデザイナーやWebエンジニアを対象とするアプリケーションコンテスト「HTML5 Japan Cup」の開催を4月14日に発表。協賛企業・後援団体が39にも及ぶ大きなコンテストである。
html5jの管理人であり、HTML5 Japan Cup 2014運営委員会の白石俊平氏は、コンテストを開催する趣旨について、次のように述べた。
「世の中に『IT技術の勉強会には意味がない』という意見があることが気になっていた。しかし、IT技術の勉強会というものに本当に意味がないのだったら、html5jの勉強会へこれほど※1の参加者が集まるはずがない。また、その意味を明確に示す上で、コンテストが有効であるという思いは以前から持っていた」(白石氏)
※1 html5jの勉強会は8名からスタートし、数回目には参加者が100名を超えた。
実は、白石氏は以前にもHTML5アプリのコンテストを開催したことがあった。メーリングリストなど、限られた人への告知しか行わなかったにもかかわらず、そのコンテストには、結果として100本のアプリが応募されたという。
また、html5jの活動を継続するためにも「ワクワクするビジョンが必要だった」(白石氏)といい、それが「日本が世界のWebシーンをリードする存在になる」という目標を掲げた今回のコンテスト実施に結びついた。「だから、コンテスト名もワールドカップを想起させる『Japan Cup』とした」(白石氏)
応募するアプリケーションは、HTML5 Japan Cup協賛企業・後援団体が設定した「テーマ」を1つ選び、それに沿って作成する。テーマには、花王の「花王製品カタログサイトの全てを好きに使って、より使いやすい/特化型の/全く新しい……といった製品カタログサイト/アプリを生み出してください」や、朝日新聞の「ニュース記事を活用して、毎日遊びたくなるゲームを制作してください」など、ユニークなものもそろう。同イベントの「テーマと賞」ページで確認できるが、「斬新な体験」を求めている協賛企業が多い。
また、HTML5 Japan Cup協賛企業・後援団体が提供しているプラットフォーム(Windows 8やGoogle Chrome、Firefox OSなど)や、ライブラリ・API(niconicoコンテンツやAdobe Edge Animateなど)といった技術の活用を評価し授与する賞も設定。「テーマとして『デバイスと連携するWebアプリを制作してください』を選び、加えてChrome Apps賞やWebRTC賞などにも応募する」というように、1つのアプリで、テーマと技術活用の両分野にまたがって応募することも可能となっている。
気になる賞金は、最優秀賞(1作品)が100万円。優秀賞(3作品) が20万円。そのほか、協賛企業や後援団体賞として最大20万円+副賞が授与される。
応募期間は、4月23日から6月下旬。7月26日に結果発表ならびに表彰が行われる。期間中には、下記の予定で関連イベントも開かれる。
4/23 (水) | 第1回 5jCup公式 アイディアソン |
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4/26 (土) | 第1回 5jCup公式 ハッカソン |
5/ 7 (水) | 第2回 5jCup公式 アイディアソン |
5/10 (土) | 第2回 5jCup公式 ハッカソン |
5/21 (水) | 第3回 5jCup公式 アイディアソン |
5/24 (土) | 第3回 5jCup公式 ハッカソン |
6/14 (月) | htmlday 2014 |
【関連リンク】
HTML5 Japan Cup
html5j
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