GMOインターネットは、ソーシャルゲームの公開に最適化したサーバサービス「GMOアプリクラウド」のサービス内容を一新するとともに、公式Webサイトを全面リニューアルして、22日に新サービスとして提供を開始した。
リニューアルした「GMOアプリクラウド」は、クラウド基盤にオープンソースソフトウェア「OpenStack」を新たに採用し、信頼性の高いクラウド環境を低コストで実現した。
仮想サーバプランには、従来の「ローカルディスクプラン」に加えて、新たに仮想サーバを起動している物理ホスト(物理マシン)とは異なるネットワーク上にあるSSDやストレージサービスをマウントして利用可能な「外部ディスクプラン」を用意し、異なるスペック(CPU/メモリ)のプランへディスクの付け替えを行うだけで、容易にサーバのスケールアップ/ダウンを実現する。
なお、「ローカルディスクプラン」にもSSDキャッシング機能対応のRAIDカード「MegaRAID CacheCade」を搭載し、I/O性能を飛躍的に向上し、より高速にディスクへアクセスできる。
仮想サーバの料金プランには「時間単位課金」を追加しており、ゲームのイベント開催に合わせて時間単位でのスケールアウトが可能で、より効率よいサーバ運用に対応する。また、「時間単位課金」に比べて割安で利用できる、従来の「日単位課金」も選択できる。
このほか、SSD構成で高速データ処理が可能な「ブロックストレージ」と、HDD構成で大容量データの保管やデイリーのデータバックアップなどに適した「オブジェクトストレージ」の、2種類のストレージサービスをオプションで提供する。さらに、稼動中の仮想サーバやブロックストレージからイメージを保存し、仮想環境のバックアップや複製ができる「イメージ保存」機能を搭載している。
ネットワーク回線は、従来の10Gbpsのインターネット回線に加えて、内部ネットワークも10Gbpsに強化。内部ネットワークの高い安定性と、スループット向上を実現し、快適なネットワーク環境を提供する。
オリジナルのコントロールパネルもリニューアルし、これまでの複数契約の一括管理やアカウントごとの権限設定に加えて、日本、アメリカ、韓国にあるデータセンターを全て1つの画面で一元管理可能なマルチリージョン管理機能や、グローバルIPアドレスの追加、各種ポート設定機能、コンソール機能を新たに備えている。
さらに、利用状況の確認や請求書ダウンロード機能を搭載し、コントロールパネル画面をPCだけでなく、スマートフォン、タブレットでも利用できるようレスポンシブデザインを採用するなど、さまざまな機能を追加した。
今後は、OpenStackベースの各種API、WindowsOS+SQLserver、HA(High Availability)機能および仮想サーバ「外部ディスクプラン」対応、リアルタイムスペック変更および仮想サーバ「外部ディスクプラン」対応、イメージ保存および仮想サーバ「ローカルディスクプラン」対応、コントロールパネルからの専用サーバ申し込みといった機能を、順次提供していく。
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