アップルは、iOS 8の発表にともない、4000以上の新しいAPIとともに、iOS 8ベータソフトウェアとiOS 8 SDKを、「iOS Developer Program」メンバーを対象に、2日(現地時間)にリリース。併せて、iOS/Mac OS Xアプリケーション開発の新しいプログラミング言語「Swift」も発表した。
iOS 8は、デベロッパによる通知センターのウィジェットや、サードパーティキーボードなどの主要な拡張機能を使ったユーザーエクスペリエンスのカスタマイズが可能で、HealthKitやHomeKitといった強力なフレームワークも用意している。
HealthKit APIなどのフレームワークを利用すれば、ヘルスケアやフィットネス関連アプリ同士のコミュニケーションができ、ユーザーの許可のもとにアプリケーション間での特定の情報の取得や利用を可能にしているので、健康やフィットネスをより包括的に管理できる。
HomeKitは、自宅の機器をシームレスに連係可能で、共通のプロトコル、セキュアペアリングによって、Siriとの統合などあらゆるデバイスの個別、またはグループ化しての制御に対応している。
デベロッパは、新しい共有オプション、カスタムフォトフィルター、カスタムアクションやドキュメントAPIを含むiOS拡張機能によって、ユーザエクスペリエンスをさらにカスタマイズでき、独自ウィジェットの通知センターへの追加や、サードパーティ製キーボードによるレイアウトや入力もできる。
また、iOS 8と同時に発表された新プログラミング言語Swiftは、CocoaとCocoa Touch用に設計されており、iOSとMac OS X向けのアプリケーションを開発できる。コンパイル済み言語のパフォーマンスや効率性と、スクリプト言語のシンプルさやインタラクティブ性能を両立している点が大きな特徴で、一般的なプログラミングエラーを解消し、より安全で信頼性の高いコードを作成可能。Objective-Cのコードとも共存できる。
なお、Xcode Playgroundsでは、Swiftコードの出力を瞬時に表示し、インタラクティブにSwiftコードを作れる。
このほか、Touch ID APIによってアプリ内での安全なユーザー認証を実現する。また、PhotoKit、新しいカメラAPI、CloudKit、新しいApp Store機能など、さまざまなデベロッパ向けの機能を用意している。
iOS 8ベータソフトウェアおよびSDKはiOS Developer Programメンバーに対して、SwiftのベータバージョンはiOSとOS X Developer Programメンバーに対して、本日よりdeveloper.apple.comで提供されている。
【関連リンク】
・アップル
・developer.apple.com
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