Pivotalジャパンは、オープンソースのPaaS基盤「Cloud Foundry」をベースに開発したエンタープライズ向け「Cloud Foundry」ディストリビューション製品「Pivotal CF」の日本国内での販売を、6月11日より開始した。
Pivotal CFは、Cloud Foundryの商用ディストリビューションとして、エコシステムの利活用と、アプリケーションの可搬性を継承するとともに、一貫性のあるスケーラブルな実行環境である「Pivotal CF Elastic Runtime Service」と、エンタープライズPaaS管理製品「Pivotal CF Operations Manager」を提供。Pivotalの製品を「Cloud Foundry」で「サービス」として追加可能なモジュールの提供も行っている。
Pivotal CF Elastic Runtime Serviceは、Linux上で動作する標準的なフレームワーク、および言語をサポート。展開されたアプリケーションは、ビルドインされたサービスの活用や、新しいデータサービス、既存のユーザー定義のサービスを自動的に割り当てられる。
Pivotal CF Operations Managerはインフラストラクチャとの統合を促進し、ダウンタイムなしのパッチ適用や、サービス停止を伴わない運用管理を実現する。
このほか、アプリケーションの付加価値を高めるサービスとして、「Pivotal HD Service for Pivotal CF」「Pivotal RabbitMQ Service for Pivotal CF」「MySQL Service for Pivotal CF」を提供。アプリケーションの割り当てやサービスプロビジョニングの自動化を可能にしている。
1ノードあたりのサービス利用料金(参考価格、税別)は、「Pivotal CF Foundation」が年額2,828,100円、「Pivotal CF App Instance」が年額17,285,400円。どちらもサブスクリプションとして、EMCジャパンおよび同社の販売パートナーのヴイエムウェアを通じて販売される。Pivotal HD Service for Pivotal CFとPivotal RabbitMQ Service for Pivotal CFの利用には、別途料金が必要。
なお、本製品のベースとなっているCloud Foundryは、Cloud Foundry Foundationを中心に開発が進められているオープンソースプロジェクトで、Apache License 2.0で提供されている。
【関連リンク】
・Pivotal(英語)
・「Pivotal CF」(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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