イスラエルのCheck Point Software Technologiesは、Androidに対して今後予想される攻撃についての調査レポート「Man in the Binder: He Who Controls the IPC, Controls the Droid」を、10月20日(現地時間)に発表した。
同レポートでは、Androidのメッセージ伝達メカニズムBinderのおもな役割を詳細に分析しつつ、端末上のアプリが送受信する情報(2ファクタ認証や暗号化などのセキュリティ対策済み情報を含む)が、傍受可能である事実を実証する。
調査では、端末のキーボード入力やアプリでの銀行取引などの処理内容、SMSメッセージのBinder経由での傍受に成功しており、今後はBinderがAndroidマルウェアの格好のターゲットになり得ることを示すとともに、セキュリティ担当者やAndroid開発者に対して、この問題への検討、協力、新たな保護メカニズムの考案を呼びかけている。
なお、Check Pointのセキュリティ研究員であるニテイ・アーテンシュタイン氏と、モバイル・マルウェア研究者のイダン・レヴィヴォ氏は、オランダのアムステルダムで10月16日(現地時間)に開催された「Black Hat Europe」において、今回の調査についての講演を行っている。
【関連リンク】
・チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ
・「Black Hat Europe」における講演の詳細(英語)
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