Mozillaは、Firefoxの誕生10周年を記念して、初めての開発者向けWebブラウザ「Firefox Developer Edition」を、11月11日に公開した。
「Firefox Developer Edition」は、開発者ツールのテーマを全体に適用した、暗い色の独特のデザインを採用しており、引き締まって鮮明な印象を与えるとともに、画面上のコンテンツのためのスペース節約に重点を置いている。また、クリエイティブなアプリ開発ツールでは一般的な、暗めのデザインにもマッチする。
おもな新機能としては、Firefox開発者ツールを他の主要なブラウザエンジンに接続し、複数のブラウザや端末に対応したアプリの開発・デバッグが可能な「Valence」(旧称:Firefoxツールアダプタ)と、ブラウザ内またはFirefox OS端末上でWebアプリを直接開発、配布、デバッグできる「WebIDE」を備えている。
「Valence」は、Firefox OSやAndroid版Firefoxのデバッグ用ツールを、Android版ChromeやiOS版Safariを含む、他のモバイルブラウザでも利用可能にする。なお、現段階ではインスペクタ、デバッガ、コンソール、スタイルエディタを収録している。
「WebIDE」は、テンプレートを用いた新しいFirefox OSアプリ(Webアプリ)を作成でき、既存アプリのコードを開ける。また、アプリのファイル編集にも対応する。シミュレータ内では、ワンクリックでアプリを実行可能で、もう一度クリックすれば開発者ツールでのデバッグを行える。
このほか、ウィンドウサイズを変えずに、さまざまな画面サイズでのWebサイトやWebアプリの確認が可能な「レスポンシブデザインモード」や、WebページのHTML/CSS情報を確認し、ページ構造やレイアウトをリアルタイムに書き換えられる「ページインスペクタ」、Webページのログ情報の表示や、JavaScriptによるWebページの制御機能を備えた「Webコンソール」など、多彩なWeb開発者向けツールを用意している。
【関連リンク】
・Mozilla Japan
・「Firefox Developer Edition」
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