PostgreSQL開発グループは、オープンソースのデータベース管理システムの最新版「PostgreSQL 9.4」を、12月18日(現地時間)にリリースした。
最新版では、新たなデータ型として「JSONB」(バイナリJSON)を追加しており、データストアのリレーショナル/非リレーショナルの選択は不要で、両方を同時に利用できる。JSONBは、高速なルックアップと、Generalized Inverted Indexes(GIN)を利用した簡易な検索クエリ記述をサポートし、JSONデータを一般的なデータベースと同等か、それ以上のパフォーマンスで扱える。さらに、テーブルとドキュメントの容易な統合を実現する。
ほかにも、複数マスタのPostgreSQLクラスタ作成をサポートする、双方向レプリケーションのように利用可能な、レプリケーションの読み取り/フィルタリング/操作に対応するAPIの提供を行う。また、レプリケーションスロットや時間差レプリカ、レプリカサーバにおける管理機能などの向上も行っている。
なお、GINインデックスの進化によって、インデックスサイズを50%小型化するとともに、3倍の高速化を実現した。さらに、マテリアライズドビューや、pg_prewarmを用いた再起動時におけるデータキャッシュの読み込み、トランザクションログへの並行書き込みを高速化するとともに、大容量メモリを搭載したLinuxにおけるHuge Pagesにも対応している。
【関連リンク】
・PostgreSQL(英語)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です