JavaScriptによってWebアプリケーションを開発できる、オープンソースのプラットフォームMeteorの開発チームは、Windowsを公式にサポートするとともに、最新の「MongoDB 3.0」をサポートした「Meteor 1.1」を、3月31日(現地時間)にリリースした。なお、「Meteor 1.1」は「Meteor 1.0」以降との完全な互換性を維持している。
「Meteor 1.1」は、従来のMac OS XおよびLinuxに加えて、新たにWindows 8.1/7およびWindows Server 2012/2008のサポートを追加した。Windowsのネイティブインストーラと、Windowsに最適化したNode.jsバイナリ、MongoDBエンジンを備えており、Mac OS XやLinuxと同等の機能を実現するとともに、単一のコードベースによってWindows/Mac OS X/Linuxいずれの環境でも利用可能なアプリケーションを作れる。
さらに、Windows対応のビルド環境を搭載しているので、Windows上で作成したコードから、Mac OS XやLinux向けのアプリケーションをビルドできる。また、Windows上でmetero mongoやmeteor shell、meteor deployといった、Meteorのさまざまなツールが使える。
開発チームでは、Visual StudioやAzureといった、Microsoftのエコシステムとの、将来的な統合を目指しているという。
MongoDBのサポートでは、従来の「MongoDB 2.0」に加えて、大幅にパフォーマンスやスケーラビリティを向上した「MongoDB 3.0」のサポートも追加した。Meteorで作成したアプリは、「MongoDB 3.0」と「MongoDB 2.0」いずれのエンジンでも動かせる。なお、「Meteor 1.1」には「MongoDB 2.0」が付属しているが、将来的には「MongoDB 3.0」への移行を検討している。
このほか、Meteorのバージョン間の差異を解消する依存性解決ツールに、C++で書かれたオープンソースのMiniSatをベースにした新たなツールを採用した。
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・Meteor(英語)
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