CoreOSは、公式ブログの4月1日(現地時間)付の投稿において、アプリケーションコンテナの次期メジャーリリース「rkt v0.5」について紹介している。
rktは、セキュリティや効率、構築のしやすさが重視されるアプリケーションに適したコンテナのランタイムで、Application Container(appc)specに準拠する。
「rkt v0.5」は、アプリケーションコンテナのイメージとランタイム環境をカプセル化できるpodを規定した、最新のappc specに準拠しており、最新のLinux環境におけるoverlayfsをサポートしている。
初期バージョンのrktでは、アプリケーションコンテナ起動時のデフォルトstage1にCoreOS Linuxのディストリビューションイメージのコピーを使用していたが、「rkt v0.5」では、KVMベースのバーチャルマシンがアプリケーションを起動するテクノロジーとは異なる実装を用いた、systemdをベースにしたstage1を独自開発した。
なお、従来は「rocket」や「Rocket」、あるいは「rock't」といった表記が混在していたが、今後は「rkt」に統一する。
将来的にリリースを予定する「rkt 0.6」以降では、動作中のセットアップ変更なしでのバージョンからバージョンのロールフォワードを目指しており、そのためにはappc specの最初の安定バージョンの策定、機能テストやオンディスクフォーマットでの安定化の実装、およびスキーマアップグレードの実装が必要となる。
もちろん、ユーザーが望む安定性についても考慮しており、今後のいくつかのバージョンでは開発環境におけるrktの安定性向上を最優先に取り組み、最終的にはダウンロードしたACIや設定ファイルを維持したままでの、「rkt 0.6」から「rkt 0.7」へのアップグレードを目標としている。
【関連リンク】
・CoreOS(英語)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です