SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

リクルートジョブズ流が学べる Webサービス開発・運営セミナー(AD)

コンバージョンが2倍になったWebサービスのカイゼン基礎知識 ~ アクションにつながるデータの見方・作り方

リクルートジョブズ流が学べる Webサービス開発・運営セミナー 第1回

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Webサービスは開発して終わりではありません。ビジネスの観点からすれば、リリース後の運営のほうがむしろ重要です。本稿では、WebサービスのPDCAサイクルのうち、C(Check)とA(Action)の指針をどう定めるかについて、基礎のキソから解説します。DevOpsの土台となりますので、「マーケティング担当者に任せる」などといわず、これからは開発者も理解すべき知識だと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

講師 自己紹介

 はじめまして。リクルートジョブズ IT戦略室 カスタマウェブ開発1G Web Develop Director の takumin です。エンジニア、ソーシャルゲームプランナー兼アナリストを経験した後、昨年10月に入社しました。現在は新規事業のプロジェクトリーダーや、新規開発のリーダーを担当しており、WebサービスのPDCAサイクルを回すことが日々の業務となっています。

 本稿では、WebサービスのPDCAサイクルのうち、サービス運営に当たる「Check」と「Action」において何に注目し、何を行うべきかについて解説します。

ユーザーのサービス利用時間は開発時間より圧倒的に長いんです

 ちなみに、皆さんは「何のため」にサービスを作りたいですか? この問いかけには、「○○な人が、△△をするため」という回答がよく返ってくるのですが、正しくは「○○な人たちが、△△をするため」と考えるべきです。

 それは、サービスというのは「使う時間 > 作る時間」という関係にあるからです。つまり、ユーザーがサービスを利用する時間のほうが開発時間より長い、それも何倍も長いということを、皆さん認識してください。

 ちなみに、サービス運営では何をすべきか、十分なサービスを提供できているかを知るためのKPIを設定する必要があります。KPIは「Key Performance Indicators」の略で、日本語では「重要業績評価指標」と訳されます。意味を正確に言い表すと次のようになります。

 「組織の目標達成の度合いを定義する補助となる計量基準群である。KPIはビジネスインテリジェンスにおいて、現在のビジネスの状態を示すものとして使われ、今後の対応策でどうなるかを予測するのに使われる。」(Wikipediaを引用・一部変更)

 「え? KPIとか言われてもわかんないよ」

 という方がいらっしゃるかもしれませんね。端的に言うと「成功可否の判断に使う指標(数値)」です。

 ダイエットをしている人を思い浮かべてください。目標は「来月までに5kg減らす!」もしくは「現体重マイナス5kg」です。このとき、KPIになるのはマイナス5kgです。相対値ではなく絶対値、つまり具体的な体重もKPIになります。私の場合、今の体重65kgからマイナス5kgすると60kgになります。

ところで指標って?

 Webサービスの運営で使用される指標には、次のようなものがあります。

DAU、WAU、MAU
いずれも一定期間内におけるWebサービスのアクティブユーザー数で、DAUは日次(Daily Active Users)、WAUは週次(Weekly Active Users)、MAUは月次(Monthly Active Users)でカウントしたもの。
遷移率(フォールアウト)
Webサービス運営者が意図したとおりにユーザーがページ遷移した割合。一般に、遷移率を向上させることで、CVR(コンバージョン率)も高まる。
RR
回帰率(Return Rate)や維持率(Retention Rate)のこと。意味は同じで、過去にWebサービスを利用したユーザーが再び利用している割合。Webサービスに対する関心度やロイヤルティを計ることができる。
CTR
クリック率(Click Through Rate)のこと。Webサービス利用者のうち、特定ページ(Webサービス運営者が誘導したいページなど)のリンクをクリックした割合。メールやバナーの質を計ることが多い。
CV、CVR
CVはコンバージョン(Conversion:成約)、CVRはWebサービス利用者のうちコンバージョンに達した割合(Conversion Rate:成約率)のこと。

 その他、「メールの開封率」「直帰率」「滞在時間」などWebサイト運営時に見る指標は様々です。

次のページ
指標が満たすべき条件

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
リクルートジョブズ流が学べる Webサービス開発・運営セミナー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

takumin(タクミン)

リクルートジョブズ Web Develop Director。 新規開発や新規案件のリーダーを担当。 ほぼディレクション。たまに企画。たまに実装。たまに分析してます。 よく使う言葉は「神は細部に宿る」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/8682 2015/05/29 12:52

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング