米Eclipse Foundationは、Webブラウザ上で動作する統合開発環境(IDE)の最新版「Orion 9.0」を、6月24日(現地時間)にリリースした。
「Orion 9.0」には、新たにコード解析サーバ「Tern」を搭載しており、コードの作成時に開発者が必要とする情報を直ちに提供する。「Tern」は、require()とリンクするノードライブラリ、define()とリンクするAMDモジュール、HTMLによる組み込みスクリプトで構成される。さらに、ECMAScriptやNode.js、Redis、MySQLなどに準拠した、型情報のインデックスも備えている。
「Tern」によるコード解析は、すべてのスクリプトに対応するとともに、精度の高い文脈判別機能や、多数のコードテンプレートによって、迅速なコード作成を実現する。また、使用している型や機能の詳細な用例をツールチップで表示できる。さらに、関数や変数から宣言へのジャンプが可能で、画面の分割による複数ファイルの同時表示にも対応し、強力なリネーム機能を搭載する。
このほか、「ESLint 0.15.1」「ESTraverse 1.9.0」「Esprima 2.0」といったサードパーティライブラリの収録や、no-shadow-global、no-proto、no-undef-init、no-with and missing-nls along with new quickfixesの追加、エディタにおけるツールチップの改善、JavaScript設定のカテゴリ分類表示など数多くの新機能を追加しており、200近いバグの修正を行った。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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