分散型バージョン管理ツール「Git」の開発チームは、最新版となる「Git 2.5.0」を7月27日(現地時間)にリリースした。Gitのメンテナーを務めているのは、米Googleの濱野純(Junio C Hamano)氏。
UIやワークフロー、および機能面での新機能は、bashの補完スクリプトへのいくつかのオプションの追加、git diffコマンド使用時と--ws-error-highlightオプション併用時の背景の塗り潰し、git helpで表示されるコマンドリストのグループ分け、git p4でファイルがすでに開かれている際の正確なファイルタイプの認識などが追加されている。
パフォーマンスや内部実装については、既存のオブジェクト名に使用されるunsigned char [20]のstruct object_idへのコンバート、for_each_ref()コールバック機能によるstruct object_idの取得、GCC拡張機能による誤ったポインタへのフィードの確認、git configにエラーがあった場合のerror()の呼び出しといった機能追加が行われた。
このほか、冗長な設定の破壊やネイティブなトランスポートでのgit clone使用時のレベル上昇の修正、エディタをキルしてもgit add -eが中止しなかった問題の解決、git index-packのメモリ使用量の大幅な削減など、前バージョン「Git 2.4」から数多くの修正が実施されている。
【関連リンク】
・Git(英語、GitHub)
・リリースノート(英語)
・濱野純(Junio C Hamano)氏のブログ(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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