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【新刊紹介】『独習ASP.NET 第5版』1月21日発売、新機能を取り入れ第4版からさらにパワーアップ

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 CodeZineにも記事を寄稿していただいている、WINGSプロジェクト代表 山田祥寛さんの新刊『独習ASP.NET 第5版』が1月21日に翔泳社より刊行されました。

 本書は、マイクロソフトが開発/提供をしているASP.NETの解説書です。ASP.NETの特長であるサーバーコントロールの操作方法だけでなく、用語解説などの基本から本番環境への移行までこの一冊で解説しています。Webアプリケーション開発初学者の方が自分の力だけでWebアプリケーションを作成していくために必要な情報を網羅しているだけでなく、応用の仕方や開発に役立つTipsなど幅広い解説をしています。初心者の方の基礎固めだけでなく、すでにASP.NETを使いこなしている方にも復習や新たな発見として役立てる書籍です。

担当編集者からのコメント

 『独習ASP.NET』はすでに4版も改訂している大人気書籍です。今回の改訂で第5版を刊行することになりました。本書籍の初版の刊行年が2004年ですので、10年以上に渡って読者の方々に読んで頂いていることになります。

 それほどまでに読者の方々に支持されているのは、やはり著者である山田祥寛さんのMicrosoft MVPとしての技術力と研ぎ澄まされた文章力、さらに書籍作りに対する妥協なき姿勢の賜物だと思います。本書に限らず山田さんのどの解説書を読んでも、初心者を置き去りにしない詳細な説明、見やすいコードや図、豊富な実際の活用の仕方など、分かりやすい書籍を世の中に発信されていることが実感できると思います。さらに本書では、ページに少しでも余白があれば、すぐさまColumnをご執筆していただくなど、山田さんの書籍に対するこだわりには頭が上がらない思いでした。

 『独習ASP.NET 第5版』の特長としては、2013年以降にASP.NETに追加された機能だけでなく、AzureやBootstrapなどASP.NET以外の最新技術も取り上げています。実は今回の第5版は前回の第4版と比べてページ数は変わっていないのですが、文章掲載量は大幅に増えています。特にASP.NET Identityという機能に関しては、新たな章として今回の改版のために書き下ろしています。ASP.NET Identityを利用すれば、すでに認証処理が実装した状態で開発を始められるので、Webアプリケーション開発の時間がさらに省略できるはずです。

 いまWebアプリケーション開発は、CakePHPやRuby on Railsなどで導入されているMVCモデルでの開発が主流であり、ASP.NETでもMVCモデルを利用した開発が目立つようになりました。しかし、ASP.NET MVCで開発するにも、まずはASP.NETフォームでの開発の知識や経験が必要になります。他のフレームワークで自動生成を経験するのも良いですが、この書籍でしっかりとした基礎を身に付け、ASP.NETにおけるシンプルなコードレス実装の開発スピードを体感して頂ければ編集として幸いでございます。

レビュー読者からのコメント(ひよこさん)

 まさに、「ASP.NETを独習する」のに最適な本です。

 本書は、開発環境とは、VisualBasicとは、HTTPとは、セッションとは、というプログラミングそのものやWebアプリケーション開発に不慣れな人が独学で学ぶ、という本ではなく基本的なWebアプリケーションのしくみやVisualBasicの基本文法をひととおり理解し、環境構築やサンプルアプリの動作などは1人でできる人が、ASP.NETのフレームワーク細部まで、しっかり独学で学ぶための本です。

 どの章も、内容が濃く、読みごたえがありますので、じっくり手と頭を動かしながら、技術を自分のものにしていきたい人におすすめです。

 本書の内容は、まず冒頭の1章~3章で、ASP.NETとはなにかや、サーバーコントロールの基本的な説明があります。ここを読めば、JavaEEやPHPなどの開発者でASP.NETをよく知らない人でも、ASP.NETの基本的な考え方や開発のしかたが分かります。

 4章と5章では、データベースと連携アプリケーションに必須となるデータバインドコントロール/データソースコントロールについてを、短いサンプルコードを使って、多くのページを割いて非常に丁寧に解説されています。

 どんな言語・どんなプラットフォームであれWebアプリケーションを独学で開発するときに、つまづいてしまう人が多いのがデータベース連携だと思います。ここでエラーが発生すると、

  • 環境の問題なのか
  • コードの問題なのか
  • データの問題なのか

を切り分けるのが困難なためです。

 でも、本書はサンプルコードの動きをわかりやすい図で表しているので、どうコードを書けば、どのデータに、どうアクセスできるかというのが直感的に理解できます。そのため、独学でも詰まることなく学習をすすめられます。

 後半は業務アプリケーション開発で必要になる知識が、詳しく説明されています。

 多くのWebアプリケーションでは、アカウント管理機能を実装しますが、ASP.NET Identityの章では、ログイン認証や2要素認証、ソーシャルアカウントと連携した認証などの実装方法の解説があります。また、リッチコントロールの章は、業務アプリケーションでも利用するグラフィカルなカレンダーやグラフを扱うコントロールが解説されています。さらに、大規模なWebアプリケーションでは必須の機能になる、共通化部品を外部ファイル化して生産性や保守性を上げる方法も丁寧に解説されています。最後はAjaxとの連携で、非同期処理を使って、よりリッチなページを作る方法が紹介されています。

 ASP.NETに関する知識が体系立てて得られる非常に良い本だと思います。

 なお、配布サンプルはVB版だけでなく、C#版も入っていて、C#を使う人にもおすすめです。

仕様

  • 書名:『独習ASP.NET 第5版
  • 著者:山田祥寛
  • 出版社:翔泳社
  • 頁数:664ページ
  • 定価:3,800円(+消費税)
  • 色数:1色
  • 刊行日:2016年1月21日

目次

第1章 イントロダクション
  • ASP.NETとWeb アプリケーション
  • ASP.NETと.NET Framework
  • ASP.NET アプリケーションを開発/実行するための基本環境
  • ASP.NET アプリケーション開発のための環境設定
  • Visual Studio の画面構成
第2章 ASP.NETの基礎
  • ASP.NET アプリケーションの基本
  • ASP.NET アプリケーションの構造
  • ASP.NETを理解する3 つの仕組み
第3章 基本サーバーコントロール
  • フォームコントロール
  • 表示系コントロール
  • ボタンコントロール
  • 検証コントロール
第4章 データバインドコントロール
  • データバインドコントロール利用の基礎知識
  • データベース操作の基本
  • GridViewコントロール
  • FormView / DetailsViewコントロール
  • ListViewコントロール
第5章 データソースコントロール
  • SqlDataSourceコントロール
  • データアクセスの基本― ADO.NET
  • ObjectDataSourceコントロール
  • モデルバインディング
第6章 組み込みオブジェクト
  • リクエスト情報を取得する― Requestオブジェクト
  • クライアントへの応答を制御する―Responseオブジェクト
  • トレース機能を利用する― Traceオブジェクト
第7章 状態管理
  • ビューステート
  • クッキー
  • セッション情報
  • アプリケーション変数
  • キャッシュ機能
第8章 ASP.NET Identity
  • ASP.NET の認証ライブラリ
  • ASP.NET Identity の基本
  • ASP.NET Identity の基本設定
  • ログイン/新規ユーザー登録
  • 電子メールによる本人確認とパスワードリセット
  • プロファイル機能
  • ロール単位でのアクセス制御
  • 認証に関わるそのほかのテーマ
第9章 リッチコントロール
  • ナビゲーションコントロール
  • Wizardコントロール
  • MultiViewコントロール
  • Calendarコントロール
  • Chartコントロール
第10章 部品化技術
  • ユーザーコントロール
  • カスタムコントロール
  • マスターページ
  • Global.asax
  • HTTP ハンドラー
  • Page 派生クラス
  • 構成ファイル
第11章 Ajax開発
  • Ajax 技術とASP.NET
  • ASP.NET AJAX Extensions
  • jQuery
  • jQueryによるAjax 通信
  • クライアントID の制御
  • Bootstrap
付録 本番環境への移行
  • Internet Information Services への配置
  • Microsoft Azure への配置

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この記事の著者

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/9214 2016/01/22 19:15

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