Mozillaプロジェクトのプラットフォームエンジニアリング担当VP兼暫定CTOであるDavid Bryant氏は、Mozillaの開発者向けブログ「Mozilla Tech」の10月27日付(現地時間)の記事において、Firefoxの次世代Webエンジン「Quantum」プロジェクトの開発を発表した。正式リリースは2017年後半の見込み。
「Quantum」プロジェクトでは、Firefoxのマルチプロセス化をすすめる「Electrolysis」プロジェクトをさらに推し進めたもので、マルチコアCPUやGPU処理といった最新のハードウェア技術を活用してWebレンダリングのパフォーマンスを向上し、Web技術やコンテンツの進化に対応できるWebエンジンの開発を目指しており、実験的なWebエンジン「Servo」プロジェクトにおいて開発されたコンポーネントを数多く採用する。
「Quantum」のコンポーネントの多くは、Rust言語が使われており、CSSやDOMの処理、画面のレンダリングなど、根本レベルからの再設計が行われている。
なお、「Quantum」の最初のバージョンではWindows/Mac/Linux/Android版のリリースを予定しており、iOSへの採用は少々遅れる見込み。
【関連リンク】
・Mozilla Japan
・「Quantum」(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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