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技術書なのにコミケで壁サークル!? 技術系同人誌の本とイベントの作り方――TechBooster mhidakaさん

かまぷとゆうこのデベロッパーズ☆ラジオ #6 TechBooster mhidakaさん

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2017/02/08 14:00

 CodeZineがお届けするPodcast「かまぷとゆうこのデベロッパーズ☆ラジオ」略して「デブ☆ラジ」。この番組では、USP研究所のかまたひろこと、CodeZine編集部の近藤佑子が、ソフトウェアデベロッパーのみなさんに向けて、IT技術に関するちょっといい話をお送りします。音声に加えて、ダイジェスト版の記事もお届け。第6回のゲストは、技術系同人誌サークルTechBoosterのmhidakaさんをお呼びし、同人誌制作の裏話や、エンジニアの情報発信について聞きました。

目次

近藤佑子(以下、ゆうこ) 第6回になりました。ちょっと重大な発表がございまして、私たち、いよいよ公開収録をやらせていただくことになりました。

かまたひろこ(以下、かまぷ) 未熟なままで出てみる(笑)。ゲストさんに目立ってもらって、私たちは影のようにやりましょうかね。謙虚に。

ゆうこ その日程なんですけど、2月16日の木曜日、デブサミ1日目の17時25分から「デブ☆ラジ公開収録!Hack the Realなコミュニティ大集合」というタイトルのセッションでお送りさせていただきますので、ぜひご参加ください。

コミケ壁サークルの秘訣は「それは僕には楽しかったから」

mhidakaさん(中):ソフトウェアエンジニア。Android開発者カンファレンスDroidKaigi代表理事。技術書のお祭り技術書典の主宰。技術技術情報の共有やコミュニケーションに興味を持ち、商業、非商業問わずエンジニアの発信について考えてます。新しい技術を知ることが好き。
mhidakaさん(中):ソフトウェアエンジニア。Android開発者カンファレンスDroidKaigi代表理事。技術書のお祭り技術書典の主宰。技術技術情報の共有やコミュニケーションに興味を持ち、商業、非商業問わずエンジニアの発信について考えてます。新しい技術を知ることが好き。

ゆうこ それでは今回のゲスト、TechBoosterのmhidakaさんの登場です。

mhidakaさん(以下、日高) mhidakaです。よろしくお願いします。TechBoosterでは技術書を書いたり、それの元締め? として日々精進しています。

ゆうこ よろしくお願いします。それでは早速乾杯しましょうか。カンパーイ。

日高&かまぷ&ゆうこ カンパーイ。

ゆうこ 日高さんは、私がCodeZine編集部に入ってから結構すぐにお会いして、そのときTechBoosterさんが技術系同人誌を出されているということで、そのあたりの動向をいろいろヒアリングさせてもらったのが最初です。あと主要なところで言うと、「翔泳社デジタルファースト」という、AmazonのKindleとプリントオンデマンドで流通する書籍もあるんですけれども、そこでも。

日高 そうですね。3作品出させてもらって。

ゆうこ というようなご縁がございます。TechBoosterさん、壁サークルなんですよね。

日高 コミックマーケットでは「壁」という。説明難しいんですよね、知らない人にとっては。

ゆうこ かまたさん、壁サークルって覚えてますか?

かまぷ 覚えてますよ。岩尾はるかさんの回で、壁サークルが憧れだって話ですよね。

ゆうこ かまたさん「岩尾さんが壁にぶつかってるのかと思った」ってボケてましたね(笑)。

日高 コミケでは壁に近い場所に配置されるので、人だまりができてもいいっていう。

かまぷ 人気があるってことなんですよね。ステータスなんですよね。

ゆうこ そんなTechBoosterさんなんですけれども、本だけでなくWebでもコンテンツがありますね、そもそもどういった経緯で始められたんでしょうか?

日高 そもそもは技術ブログという感じで、Androidのプラットフォームのテクニカルなプログラミング解説が始まりなんです。そこから「本を出すという意味ではコミケも一緒じゃないか」という話をして参加しはじめました。本を書くの楽しいのでみんなで書こうよって人を集めたら、ものすごい分厚い本ができてしまって(笑)。でもみんな喜んでくれて楽しかったので、徐々に本を書くという方に嵌っていったというのが経緯です。

ゆうこ ブログはいつから始めたんですか?

日高 いつだろう。Androidが出てすぐだから、もうかれこれ7年とかにはなっていると思います。

ゆうこ 同人誌を出されるようになったのはいつでしょうか? booth.pmという通販サイトのTechBoosterのページを見ると、2013年の冬コミが一番古いのですが。

TechBoosterの通販サイト
TechBoosterの通販サイト

日高 それより前がありますね。レアすぎて持ってる人はすごいなと思うんですが、文章がうまくなる前のものだったので(笑)。

かまぷ これ聞いてる人の中に「俺持ってるぜ」って人がいるかな。

ゆうこ ブログはなぜ始めたんですか?

日高 やっぱり自分の興味がある分野をまとめて覚えておきたいなというのが最初の動機で、調べるだけ調べても忘れることがわりと多いので、ネットに書いておけばとりあえずググったときに出てくるんじゃないかなというすごく軽い気持ちでやってました。

ゆうこ 今は同人誌を複数人の方で書かれていますが、Web時代からも複数人で?

日高 そうです。1人だと心が折れて、ちょっと忙しいとさぼっちゃうんだけど、みんなでやっていると、順番もあるし、みんな見てるし、楽しみにしてくれてるのがモチベーションにつながっていました。一時期は毎日誰かが更新するっていう。追い込まれ原稿みたいですよね。

かまぷ アドベントカレンダーみたい。何人ぐらいでやられてるんですか?

日高 ブログのときは5人ぐらいですね。最大6人までいったとは思うんですが。けっこうたくさんの人数でやっていまして、今はもうさほどという感じですが。どちらかと言うと本のほうに。

かまぷ 本のほうは何人ですか?

日高 一度でも書いたことある人を全部入れると100人ぐらいいまして。

かまぷ おお。コアメンバーがいるのかな。

日高 30人ぐらいですね。書ける人が集まって書きたいテーマを書くという、非常に同人誌らしいというか、自由にやっているので。

かまぷ だから3冊出せるんですよね。

日高 実際1人じゃきついですよね、3冊。

ゆうこ 最初から複数人でやっていて、コミュニティみたいな雰囲気なんですね。

日高 そうですね。やっぱり1人で書くのに比べると活発ですね。お互いに文章の良し悪しや技術的な間違いを指摘し合えるので、そういう意味だと非常にコミュニティ的に動きましたね。

かまぷ 間違いの指摘ってメーリングリストでですか?

日高 基本チャットで会話してて。

かまぷ Dropboxなどに原稿入れて、それでみんながアクセスできるようにして、間違えたら教えてね、とかですかね。

日高 「おかしかったら言ってね」って伝えると、「これ日本語おかしいよ」「ここもうちょっとこうしたほうがいいんじゃない?」って言ってもらえて勉強になるんですよ。気付いていなかった、その(他人の)視点というのがあったりとか、これは疲れたときの文章だなっていうのが出る(笑)。

ゆうこ 誰か決まった人が見るのではなく相互に見ているんですか?

日高 そうですね。基本的には書いた人が「見て見て」って言って、他の人が見てくれる。なので、クロスレビューとはちょっと違って手が空いた人が見てくれるパターンですね。

ゆうこ 私は編集者なので、普段のやり方だと編集者だけが見るというふうになりがちなんですけど、そうやって相互に見合って学び合うというのがすごくいいですね。

かまぷ 締め切りは日高さんが管理されているんですか?

日高 そうですね。大体僕が締め切りに関しては管理していますね。管理するというか、完全に入稿日がいつなのでこの日までにないとまずいという逆線表的な考え方なんです(編注:逆線表とは、締切からさかのぼって作成された工程管理の図表のこと)。

かまぷ 原稿の締切から入稿までにどのくらいの期間を取ってるんですか?

日高 校正する時間や文章や図表のサイズを調整する編集期間が1週間、ページ数を入稿できるように合わせるための期間が1週間ありますね。

かまぷ 3冊全部を日高さんが見ているのですか?

日高 今回そこも手伝ってくれる人が現れてだいぶ楽になりました(笑)。すごい楽。単一障害点が単一ではなくなった瞬間だって思って。

かまぷ 本当の締め切りは2週間前とかなんですよね。

日高 印刷所はお金を払えば締め切りが延ばせるシステムがあるので、割り増し料金とかで1日変えたりします。ですが完全に印刷所が詰まるので、なるべく使わないように頑張ろうと。

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著者プロフィール

  • かまた ひろこ(カマタ ヒロコ)

    イベントとお酒と人が好き。TechLION/TechGIRL/Linux女子部界隈で活動。社会人ディベートサークル、JBDF役員。2014年よりSoftwareDesignにて軽酔対談『かまぷの部屋』を連載、2016年2月で終了。(特技:傾聴)

  • 近藤 佑子(編集部)(コンドウ ユウコ)

    1986年岡山県生まれ。20代前半は京都で青春を謳歌し、大学院から上京。学部・修士では建築の歴史研究を専攻する。「院試浪人中に暇だったから」「プログラマーの友人が増えたから」という理由でプログラミングやWeb制作を学び、IT企業への就職を目指していたら、一時は就活生として有名になったことも。2014...

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