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あなたの技術で現場の「困った」を笑顔に! スモールビジネスにおけるfreeeのAPI活用事例

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 2020年初頭から拡大しているCOVID-19(新型コロナウィルス感染症)は、企業のあり方を根底から変え始めている。リモートワークを始め、急激な方向転換に疲弊している現場も多い。特に、スモールビジネスは人員も限られており、これまでの業務のやり方を見直そうとしても、なかなかうまく進まないことも多い。そんな時に、力を発揮するのがSaaSだ。freeeが提供する「会計freee」「人事労務freee」は、初期投資が必要なく、導入も容易で、リモートワークを余儀なくされている現場の業務改善に役立っている。それだけではない。freeeには「API」を利用したコードやアプリがたくさん存在し、さまざまな業務の現場を支援している。いくつか例をご紹介しよう。

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業務改善コードが反響を呼ぶ:ITライターの森さん

 freeeのAPIを利用したスクリプトをブログで公開しているのが、ITライターの森さんだ。森さんは、freee APIを初めて知ったとき、とても驚いたという。

 「会計システムのデータ出力・登録には『CSVファイル』が欠かせないイメージでしたが、『CSVファイルを経由せずに、直接、スプレッドシートでデータのやりとりができるなんてすごい!』と感動しました」(森さん)

森さんのブログ「もりさんのプログラミング手帳」とコード紹介記事

森さんのブログ「もりさんのプログラミング手帳」とコード紹介記事

 そして、一定量の取引数がある企業の経理担当者がfreee APIを使いこなせれば、大幅な作業時間の削減に繋がるだろう、と感じたという。

 森さんが公開しているのは、freee APIとGoogle Apps Scriptを組み合わせた業務改善コードだ。例えば以下のようなコードを公開している。

 ブログでfreee APIの記事を公開するたびに、Twitterで多くのリツイートをもらったり、税理士・経理関係者のフォロワーさんが増えたりと、手応えを感じているそうだ。

「友人の手伝い」が、たくさんのNPOを笑顔に:「税理士法人つばめ」の河村さん

 freee APIの活用事例はこれだけではない。中には、業務改善ツールをブラッシュアップ、アプリとしてパッケージ化、サービスを展開している人もいる。税理士法人つばめの代表・河村さんが開発・提供する「Nport」がそうだ。

freee APIを活用して開発されたアプリ「Nport」

freee APIを活用して開発されたアプリ「Nport

 河村さんは、高校・大学の同級生から「NPO法人を立ち上げたんだが、会計がよくわからないので教えてほしい」と依頼を受けたという。調べてみると、会計業務の大変さがネックになっていた、という。

 「会計についてどれくらい困っているのか聞いてみました。その結果は『少し困っている』というレベルではなく、活動そのものに影響を与えるくらい困っていました。助成金を取って新しいチャレンジをしたいと思っても、その助成金の会計報告に自信がないためなかなか踏み出せないなど、『会計』がNPO法人の活動全体のボトルネックになっている状態でした」(河村さん)

 NPOを立ち上げる人たちは「〇〇という社会課題を解決したい!」という強い理想を持っている。一方で、非営利法人である点から情報開示の要請が強く、煩雑な事務作業により本来の活動ができないケースも多いそうだ。

 河村さんは、友人を助けるために、最初はExcelのマクロを組んでいた。しかし、河村さんの想いはこれに留まらない。「アプリ」を開発して、NPOを助けることを考えた。

 NPOの会計で難しい点は

  1. 情報開示の要請が強い
  2. 会計業務を担う人材がいない
  3. 専門家に依頼するお金がない

の3点が大きいという。これらを解決するために、freee APIを活用したアプリ「Nport」のリリースに踏み切った。

 「Nportは2019年1月にβ版リリースして、同年3月から正式に提供を開始しました。1年半ほど経ちましたが、ご利用法人様は約200法人となりました。ご利用いただいたあとに『Excel作業の手間がなくなり、Nportとても便利で感動いたしました!』とメールでご連絡いただいたときには、本当に作って良かったなと思いました」(河村さん)

 河村さんの夢は、これに留まらない。次の目標は、認定NPO法人の「困った」を解決することだ。認定NPO法人は「より客観的な基準において、高い公益性をもっている」と認められた団体を指す。通常のNPOよりもさまざまな優遇措置があるが、認定されるまでにいくつものハードルがあるという。

 「認定取得するためのハードルの一つとして寄付者名簿の作成があります。そこで、Nportではfreeeに登録された会計情報や取引先情報を基に寄付者名簿の元になる情報を自動で作成できるようにしました。こちらの機能を使えば会計情報との一致を保ちつつ、期末に工数をかけて行う書類作成もスムーズになります」(河村さん)

 障がい児・者向けのスポーツクラブを運営している認定NPO法人「トラッソス」も、Nportのユーザーだ。

 トラッソスが毎年開催している日本知的障がい児・者サッカー競技会『にっこにこフェスタ』は、全国から知的障がい児・者が集まる大会。助成金を活用することを考えたが、会計報告作業に自信が持てず、申請に二の足を踏んでいた。

 そこでトラッソスは、会計freeeを導入。入力にあたって簿記の知識が必要なく、簡単に入力していくことができた。さらに「Nport」を使って、決算作業がスムーズになったという。その結果、二の足を踏んでいた助成金申請を行い、無事に助成金を取得し、イベント開催に充てることができた。

 まさに、アプリが「困った」を「笑顔」に変えた例と言えるだろう。

認定NPO法人「トラッソス」

認定NPO法人「トラッソス

 「友人のNPOを救いたい」という思いで作ったアプリが、たくさんのNPO法人の「困った」を解決し、さらにたくさんの笑顔を生み出しつつある。

あなたの技術で、誰かの「困った」を「笑顔に」:freeeアプリアワード2020

 freeeは「オープンプラットフォーム構想」の元、APIを開放しており、誰でもアプリを開発することができる。さらに「freeeアプリアワード2020」を開催しており、大賞作品には100万円、優秀賞には30万円を贈呈する。そのほかにも、各社のAPIと連携した特別賞も募集している。

freeeアプリアワード2020

freeeアプリアワード2020

 スモールビジネスの現場では、まだまだたくさんの「困った」や、「誰か助けてほしい」が、溢れている。現場の「困った」を、あなたの技術とアイディアで「解決」し、「笑顔」に変えてほしい。

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