柳井です。 数ヶ月前ですが、太宰治の「人間失格」を読みました。太宰治というと、「文学の人」というイメージが強かったのですが、出だしのエンターテインメント性の高さに驚きました。 また、序盤の構成が非常にプレゼン的だったのも印象に残りました。最初の数ページに、非常に思わせぶりで魅力的な話を持ってきて、そこで読者を引き付ける。またそれだけでなく、その冒頭部分が全体の要約にもなっている。「人間失格」は、そういった構成をしていました。 人は、何か訴えたいことがある時、自然と受け手のことを考えて、同じような構成を選ぶのかもしれません。 小説でも、プレゼンでも、最初の数分で相手の心を引き付けることが大切です。「人間失格」を読み、そういった受け手を魅了するための努力を忘れないようにしたいなと思いました。 |
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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