World Wide Web Consortium(W3C)とInternet Engineering Task Force(IETF)は、WebRTC(Web Real-Time Communications)が公式に標準仕様となったことを、1月26日(現地時間)に発表した。
WebRTCフレームワークは、さまざまなアプリケーションにビデオチャットをシームレスに追加可能な仕組みを提供する。Webブラウザや各種デバイス、プラットフォームにてロイヤリティフリーの機能として標準化されており、プラグインのインストールやアプリケーションをダウンロードすることなく、安全にオーディオ/ビデオ通信を利用できる。
WebRTCによって、デスクトップ/モバイルの主要なブラウザにおいて、ビデオ会議やコラボレーションシステムが強化され、Web上でのライブビデオチャットがこれまで以上に容易になる。また、顧客やユーザーとのリアルタイムでの対話ソリューションを展開するための機能が、大幅に強化されている。
IETF WebTransport(WEBTRANS)、およびWebRTC Ingest Signaling over HTTPS(WISH)ワーキンググループは、WebTransport APIの開発をサポートする新しいプロトコルを定義するQUICや、ブロードキャストツールとリアルタイムメディア間で一方向のWebRTCベースのオーディオビジュアルセッションを確立するための、シンプルで拡張可能なHTTPSベースのシグナリングプロトコルを指定するHTTPBISといった、IETFワーキンググループの取り組みを構築、調整、および拡張する作業を進めていく。
また、W3CのWebRTCワーキンググループは、WebRTCの次期バージョンに向けて、サーバを介したビデオ会議のエンドツーエンドでの暗号化や、機械学習を含むオーディオ/ビデオフィードのライブ処理、IoTなどWebRTCのユースケースに関わる作業を始めている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です