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「デザインを閉じない」「デザインに閉じない」 経営者とデザイナーが考える、事業成長に必要なこととは

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 本連載のテーマは、「事業会社で働くデザイナーが事業の成長に貢献するためのスキルの伸ばし方」。解説してもらうのは、エンジニアのための技術情報共有サービス「Qiita」をはじめとしたサービスで、戦略設計からUI作成、フロントエンド実装に携わっている綿貫佳祐さんです。第4回では、Qiitaなどを運営するIncrements代表取締役社長・柴田健介さんとの対談をお届け。テーマは、「経営者とデザイナーそれぞれの立場からみた、事業成長とデザイン」です。

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社長就任直後にデザイングループを発足 その具体的な取り組みとは

――Incrementsでデザイングループを立ち上げた背景や、その体制について教えてください。

柴田 私は2009年に新卒でエイチームに入社し、7年ほどマーケティングに携わってきました。アプリの企画や仕様づくり、プロモーションなどを行っていたときに、当たり前ではありますが、サービスとして一貫したデザインであることの大切さを実感しました。

会社の経営となると、サービスはもちろん、社内社外のコミュニケーション、会社としての発信ふくめ、Incrementsが提供するQiitaがどういうものなのか、そもそもIncrementsがどういった会社なのかという部分から一貫した人格を作ることが必要です。なかでもわかりやすい部分でいえば、実際にユーザーが触れるインターフェースづくりは、デザイナーの力が不可欠な部分。もちろんここにもIncrementsとしての人格を投影していかなければならないので、私の直下にデザインチームを置き、一緒に進めています。

ですが私がIncrementsに来た当時は正社員のデザイナーはおらず、業務委託の方ひとりにお任せしている状況。当然のことながらデザイン組織もなく、これはまずいと思いました。2019年に私が社長に就任した直後に綿貫が異動してきたこともあり、デザインを推進できる組織を作ることしました。

綿貫 Incrementsには、エンジニア向け情報共有コミュニティ「Qiita」、社内向け情報共有サービス「Qiita Team」、エンジニアに特化した転職支援サービス「Qiita Jobs」といったサービスがありますが、デザイングループはそれを横断する形でチーム化しており、マネジメントを私が担当しています。

2021年4月に加わった新卒のメンバーふくめ、現在デザイングループは4人。大所帯ではないので担当は明確に決めず、注力したい領域があれば全員でそれに取り組むというようにフレキシブルな形で動いています。

――デザイングループでは具体的にどのような取り組みを行っているのですか?

柴田 Increments が提供するQiitaはいままでエンジニアが中心となり考えていた部分も多かったのですが、現在はエンジニアを中心に置きながらも、経営者、ビジネスサイド、デザイナーそれぞれの目線をあわせながらサービスの成長を目指しています。デザイナーとは、UIやUXの改善、ユーザーとのコミュニケーション設計などを進めることが多いですね。

Increments株式会社 代表取締役社長 柴田健介さん
Increments株式会社 代表取締役社長 柴田健介さん

また企画をスタートさせるキックオフの会議では、方向性が決まったあとにエンジニアが仕様を決め、最後にアウトプットの形を考える場面でやっとデザイナーが加わるケースも多いと思います。会議そのものは、ビジネスサイドのメンバーのみで行っているという企業も少なくないのではないでしょうか。

ですがIncrementsでは、デザイナーもエンジニアも、最初の企画会議から参加するようにしています。なにか新しいことを始めるときにデザイナーとエンジニアを含めてアサインすることは、最近習慣化できてきたように感じています。

綿貫 ほとんどの企画会議では、その日に話しあうべき内容は最初から展開されているかと思います。そこでデザイナーとして心がけているのが、イメージを共有できるように、ざっくりとでも先に形になるものを用意して会議に臨むことです。テキストのみで仕様が書かれているよりもなにかしら形になっていたほうが具体的に進めやすいですし、イメージも膨らみやすい。そこは、デザイナーが価値をわかりやすく発揮できる部分のひとつだと感じています。

この記事の続きは、「CreatorZine」に掲載しています。 こちらよりご覧ください。

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https://codezine.jp/article/detail/14424 2021/06/24 08:00

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