ガートナージャパンは10月15日、7月に実施した国内のソフトウェア開発におけるAI活用の現状に関する調査結果を発表した。
同調査は、日本国内でソフトウェア開発に従事する企業内個人400名を対象に、ソフトウェア開発プロセスとして要件定義からプロジェクト管理までの9工程・用途を挙げてAIの利用状況を尋ねたもの。
ソフトウェア開発プロセスの9工程・用途のうち、最も多い利用は「コード生成・補完」の49%で、「コードレビュー」の40%、「要件定義」の39.8%が続いた。

各工程・用途におけるAIの「使用中」の割合は、前回調査時が12.8~21.2%だったのに対して、今回は31.8~49.0%となっており、同社はAIの活用が急速に進んでいることを指摘。
また、AIツール/サービスの使用者に対して、得られた成果について質問すると、「開発効率・生産性の向上」(57.9%)、「コード品質の向上」(44.1%)、「ドキュメント品質の向上」(30.6%)が上位3位を占めた。
一方、発生した課題の上位3位には、「脆弱性の生成や情報漏洩といったセキュリティ問題」(31.3%)、「生成したコードのライセンスや著作権の問題」(26.4%)、「保守性の低下」(25.6%)が挙げられている。
最後に、一般的なソフトウェア開発におけるAI活用については、肯定的な意見が89.7%と、その多くを占めていることが明らかになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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